〜日々是好日~⭐ 三男三女、子育て日記

21歳長男、19歳次男、16歳三男、13歳長女、10歳次女、7歳三女、個性豊かな6人の子どもたちとのドタバタな日々😅

長男のクラスのT君のこと…③

2019-06-30 | 長男(21歳)のこと
②の続きです。


また高校時代の話に戻りまして…

学校に行けなくなった私は担任のY先生から

『来れるようになったらいつでも戻っておいで』

と言われていましたが、結局学校には戻れませんでした…😣

(高校中退なんて、人生終わったも同じだ…)

毎日自分の部屋で泣き暮らす日々…。

そんなある日のこと。

『今の高校に戻れなくても、高校を卒業する道は他にもあるんだよ。
実は君と同じようにそれぞれの事情で高校に通えなくなった人も沢山いるんだよ。
大学に行きたい人のために大検というのもあるし…
あとは、通信制高校に転入して卒業するというのはどうかな…?』

と、Y先生から別の道へ進むことを提案されたのです。

絶望から一筋の光が見えたような気持ちになりました。

(高校を卒業する道は一つだけではないんだ…
私と同じように悩む人もいっぱいいるんだ…)

その事が分かっただけでも、すごく心が軽くなったことを覚えています。

それからY先生と改めて今後について話し合い、高校3年生の1年間は休学。
その後、通信制高校に転校して1年後に高校を卒業。(高校2年までの単位は取っていたので1年で卒業できました)。
卒業後は英語の専門学校に進学し、2年後に物流の会社に就職しました。


あのとき、塞ぎ込んでしまった私に、根気強く声をかけ続けて下さったY先生…
通信制高校に転校が決まったときも、
『頑張れよ!!』
と、笑顔で応援して下さいました。
今でも心から感謝しています😢




6月初めの懇談会終了後、私は長男の担任の先生を呼び止めて、

『実は私もT君と同じように高校時代に悩んだことがあるんです。彼の気持ちが痛いほどよく分かります…』

と伝えました。

すると、先生から

『そうだったんですね…
今彼は、誰の話も聞き入れられない状態でして…
実はT君のご家庭はお母様がお一人でT君を育ててらっしゃるそうなんです。
今回のことで、お母様も相当心を痛めておられるようなので、その事も心配です。』

と言われました。

それを聞いて、

(T君はきっとお母さんに心配をかけていることで、あの頃の私以上に自分を責めているかもしれない…)

そう思うと、切なくて居ても立ってもいられない気持ちになりました…。

出過ぎたことかもしれないと迷いましたが、私は懇談会から1週間後の6月15日に、先生に改めてメールを送りました。

『今は誰の話も聞ける状態じゃないかもしれないけれど、同じように悩んだことのある人の話なら聞けるかもしれません。
参考になるか分からないけれど、以下のことを彼に伝えて頂けないでしょうか…』
と。

そして、私からT君へのメッセージとして、

『私もT君と同じような理由で悩み苦しみ、学校に行けなくなってしまった。
自分のことを責めて落ち込んでいたけれど、その後通信制高校に転入して何とか立ち直れた。

長い人生、私やT君のように立ち止まって悩み苦しむことも沢山あると思う。
でもそれは決して悪いことではなく、自分を見つめ直すために必要な事だと思う。

T君は学力も十分に高いし、これからやりたいこと見つけても全然遅くはない。道は必ずしも一つだけではないし、やりたいことに挑戦するチャンスも沢山ある。

ただ経験上、何をするにも高校は卒業しておいた方が良いと思う。
その方が、その後の人生の幅も大きく広がっていくし、色々な面で有利にもなると思う。

大学受験のことはひとまず置いておいて、まずは高校卒業することを目標にしてみてはどうだろうか。』

という内容を送りました。
私がY先生からの言葉で感じたように、
落ち込んでいるT君にも、『希望』という名の一筋の光が感じられればいいなと思ったのです。
そしてどんな小さなことでもいい。
『目標』があれば、また立ち上がれる力も湧いて来るんじゃないかと…

そんな願いを込めて送りました。

後日、先生から、

『ありがとうございます。
今度T君に伝えてみます。』

と返信を頂きました。

そして、更に10日後の一昨日のことでした。

学校から帰宅した長男が、

『あっ、そうだ。お母さん。
お母さんの話、T君にちゃんと伝わったらしいよ。』

と、突然言ってきたのです。

『えっ?!なんでその事を長男が知ってるの?先生から聞いたの…?』

と、ビックリして聞くと、

『いや、本人から聞いた。』

と、長男。

『えっ?!T君本人から聞いたの?!
もしかしたらT君、学校に来れたの?』

嬉しくて、つい興奮気味に長男に聞くと、

『うん。T君は学校に荷物を取りに来たんだよ。学校の方は昨日退学届けを出したそうだよ。』

と言われ…

『えっ…。た、退学…?
T君退学したの…?』

かなり衝撃を受けました。

(どうしよう…退学なんて…。
もしかしたら私のメールの内容が逆効果だった…?)

不安な気持ちになっていたところ、また長男が、

『T君、大学のことはまだ決めてないけど、これから高卒認定試験を受けることにしたんだって。
今日は荷物を取りに来て、クラスのみんなにも挨拶に来てくれたらしいよ。
みんなで一緒に集合写真撮ったよ。』

そしてそのあとに、

『クラスのみんな、突然のT君の登場にビックリしたんだよ。2ヶ月ぶりだしね。
T君も暗い表情とかしてなくて、以前と全然変わってない様子に見えたよ。』

と教えてくれました。

長男からの話だけでは、あまり詳しいことは分からなかったけれど、

・私の話を聞いたと長男に言っていた。
・高卒認定試験を受けることにした。
・自分から進んでクラスのみんなに挨拶に来た。
・みんなで集合写真を撮った。
・暗い表情ではなかった。

ということから、T君は自分なりに今後のことをよく考え、納得した上で、

『退学して高卒認定試験を受ける』

ことを決心したのかなと思いました。

(T君は新しい目標に向けての大きな一歩を踏み出せたのかもしれない…)

そう思ったら、いろんな思いが込み上げてきて涙が出てしまいました。

一応長男にもT君へ送ったメールの内容を見せてみたら、

『お母さんの気持ち、きっとT君に届いたんだと思うよ。』

と言ってくれたので、嬉しかったです…😢

学校を辞めても、T君はこれまで2年間一緒に頑張ってきたクラスメートであり仲間。
そしてそれは、これからもきっと変わりません。

みんな『将来』に向けての大きな目標を持ち、そのためにするべき小さな目標を持って、日々頑張っています。

頑張る子どもたちが、安心して明るい未来を目指せるように、これからも出来る限り応援していきたいなぁと思いました。

もちろん自分自身も
『我が子達全員が成人するまでは元気でいる!』
という目標があるので、それに向かって頑張って行きたいです😄

今回もとても長くなってしまい申し訳ありません💦

ここまで読んで頂き、ありがとうございました🙇✨



長男のクラスのT君のこと…②

2019-06-30 | 長男(21歳)のこと
①の続きです。

4月の終わりから学校に来れなくなってしまった長男のクラスメートのT君。

6月初めに行われたクラス懇談会では、担任の先生からT君の現状についての説明がありました。
うちと同じように、T君がお休みしてることは子ども達を通じて保護者ほぼ全員が知っており、心配の声も多く上がっていたからです。
(長男のクラスは3年間クラス替えもないので、クラスの子どもたちも保護者も、1年生の時からのお付き合いになります。)

そして、先生からのお話を聞いたときに、私は今のT君の状況が高校の時の自分と似ているように思ったのです。


私も高校2年生の終わり頃に、急に学校に行くことが出来なくなりました。
友人関係は良好だったし、別にいじめがあった訳ではありません。

テストが恐怖になってしまったからです。

『へっ?テスト…?なんで…?』

と、思う方も多いと思います。
実際、私自身もなんであんなにテストが怖くなったのか長年不思議に思っていました。
でも、今でも思い出すとテストに対しての恐怖心が甦ってくるくらい恐怖だったのです😞

私が通っていた高校は地元でも人気があり、そこそこの進学校でした。
当然通ってくる子は中学の時とはちがって自分と同じくらいか、それ以上のレベルの子達ばかり。

授業の内容も段違いに難しくなり、毎日ついて行くのが精いっぱい…
一番初めに受けた定期テストでは、今までに見たこともない点数を取ってしまい、愕然としました。(確か数学37点だったような…😓)

中学の頃は、毎回全教科90点代は当たり前。

回りの友達からも

『すごいね~!頭いいね~!』

なんて言われていい気になっていました。
そして、いい点数を取れば両親も先生も褒めてくれるし、喜んでくれる…
その事が自分の喜びにも繋がっていました。

あの高校に決めたのも

(あの高校に合格できれば、また褒めてもらえる…!)

そんな薄っぺらい理由でした。

でも実際入学してみたら、友人はできたけれど、勉強面はさっぱり…💧
テストを受ければ赤点ギリギリか良くても平均点がやっと…

私は中学の時から、テストの点数がそのまま自己評価に繋がっていました。

低い点数を取る度に、

(私ってつまらない人間だったんだな…
そういえば勉強だって元々好きじゃなかったじゃん…
きっと回りも呆れてる。ダメだなぁ…ほんと。)

と、諦めの気持ちと共に、自己肯定感が低くなる一方でした💧

そのまま高校2年生になり…

気がつけば、回りのお友だちは進路のことや行きたい大学についての話で盛り上がっていました。その話題に入れず、どんどん取り残されていくような焦りを感じていた私。
同時にこの頃はテストがかなりの恐怖になっていました。

テストの点=自分という人間への評価
になっているので、テスト勉強をしようと教科書を開こうにも恐怖心で手が震えてしまうのです。

(え…?ちょっと待ってよ。大学…?
定期テストの勉強すら怖くて出来ないのに、大学受験なんて出来るわけないじゃん!
そもそも、私なんでこの高校に入ったんだっけ…大学行ったってやりたいことも将来の夢だってないのに、学校行ってる意味なんてないじゃない…!)

この時、私は自分という人間が真っ白で何もないことに気が付いてしまいました。

今までは、
『誰かのために。褒めてもらうために。』
の勉強で、自分自身が本当はどうしたかったのか、全く向き合っていなかったのです。

そして、高校2年生の最後の期末テスト前日を境に、学校へ行くことが出来なくなってしまいました…💧

当然、自分のことを心配する両親、姉、担任の先生、友人…

先生もお友だちも何度も電話をかけてくれたり、家に来てくれたことがありました。でも、私は全てシャットアウト…😫

学校に行けない、
テストは怖い、
回りに迷惑、心配をかけている…

なんて自分はダメなんだろう…

自分を責め、劣等感に苛まれ、みじめで合わす顔もなかったからです…


…と、自分の高校時代のことが長くなりましたが…

そういう経験もあって、懇談会の日に担任の先生から、

・クラス内でいじめがあった訳ではない
・クラスメートからのLINEは既読にもならない。
・先生が電話しても家庭訪問しても、話を聞こうとしない。
・『勉強する意味が分からない、学校に行く気力がない』と言っている。

というT君の現状を聞いたとき、

T君があの頃の自分の姿と重なっているように感じたのです。


③に続きます。