ビール紀行~旨いビールを求めて~

旨いビールを求めて国内外のビール醸造所や直営ビアパブへ旅をします

素敵な田舎のブルーパブ BEER ENGINE(最終回)

2015-10-04 22:53:57 | ビール紀行(イギリス)
前回の「BEER ENGINE」の続きです。


注文していたローストビーフがやってきました。

     

     

圧巻なこのゴージャスな光景!付け合わせも多彩で、かつボリューム満載。メインのローストビーフには自分でグレービーソースをかけて頂きます。ローストの香りが豊かで美味。

     

こちらは付け合わせのヨークシャープディング。見た目のまんま、シュークリームの皮です。本場ヨークシャーのそれとは全くの別物。南の方ではこのように解釈されているようです。これにグレービーソースをからめてビーフと一緒に食べると味わいに幅が出ます。

     

     

     

付け合わせの野菜達。ただのメインのお肉料理というだけでなく、このようなタップリの野菜が嬉しいのです。

     

こちらはお好みで加えるソース類です。手前の白いのがホースラディッシュソース。少しマヨがかっていて、これをビーフに付けるとツーンと抜ける香りでお肉が化けます。美味い!

     

     

     

最後はSLEEPER HEAVYで締めです。干草系のホップの香りとモルトの香りが豊か。モルトの旨味はしっかりでかつ優しい。しっかり酸味と渋み。ホップのしっかりした苦味が効く。ホップの香り・苦味・酸味がはっきり効く、アンバーエールです。旨い。

こちらはこれにて終了。ビールにしろ食事にしろ、地元の原料にこだわり、地元の人に愛される田舎のブルーパブ。正に理想的なブルーパブです。ビールは季節柄、淡いペールエール系が中心で、非常に伝統的な味わい。モルトやホップの個性を繊細ながらそれぞれのビールの中で表現しています。こんなパブが近所に欲しい。



THE BEER ENGINE
Newton St Cyres, Exeter, UK

◆ランキングに参加しています。よろしければ応援をお願いします。◆
  にほんブログ村 酒ブログ ビール・発泡酒へ  
あああ     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素敵な田舎のブルーパブ BEER ENGINE(その4)

2015-10-02 10:06:38 | ビール紀行(イギリス)
前回の「BEER ENGINE」の続きです。


続いて頂いたのはSILVER BULLETです。

     

     

     

ハンドクリップから機関車を「銀色の弾丸」に例えた名称だと思います。こちらのビールはシングルホップでファグルとのこと。やや優しい甘いモルトの香りとイギリスらしいファグルホップの香り。モルトの旨味はやや控え目で、それでいて優しい味わい。ホップの酸味が適度にモルチョの旨味に調和します。ホップの苦味はしっかりながら、イギリス特有のじわじわ系。ファグルの香り・苦味をストレートに楽しむペールエールです。旨い。

     

こちらは食事のメニューです。こちらはホームメイドの料理を提供するパブ。イギリスらしいパブフードが並びます。訪問した日は日曜日。日曜と言えば、サンデーローストでしょう。Roastsの中から、ローストビーフを選択。もちろん全ての注文はカウンターで。

     

     

     

続いてPISTON BITTERを頂きます。このビールは先ほど醸造所の醗酵タンクで醗酵途中のものを見せていただいたのと同じビールです。モルトの芳醇ながら優しい香り。モルトの旨味は優しくややしっかり目。フィニッシュにモルトとイギリス系ホップの香り。ホップの香り・苦味控え目でモルトの個性が活かされたペールエールです。旨い。

     

ランチタイムということもあり、地元のお客さんが増えてきました。パブの中はBGMもなく、静かにゆったりとした時が流れています。

(続く)



THE BEER ENGINE
Newton St Cyres, Exeter, UK

◆ランキングに参加しています。よろしければ応援をお願いします。◆
  にほんブログ村 酒ブログ ビール・発泡酒へ  
あああ     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素敵な田舎のブルーパブ BEER ENGINE(その3)

2015-09-30 08:13:57 | ビール紀行(イギリス)
前回の「BEER ENGINE」の続きです。


醸造所から上の階のパブのフロアへ移動します。

     

     

パブのカウンターです。ハンドパンプ以外に一般的なケグのサーバーが並びます。ハンドパンプのビールは全てこちらの自家醸造のビールです。全部で4種類。

     

     

     

パブの店内の様子。Devon特有の赤い煉瓦をベースとした赤基調の店内装飾。外の日差しが眩しいテラス席もあります。イギリス人には外の席が人気でした。

     

     

     

まずはRAIL ALEから頂きます。アルコール度数3.8%のビターですね。モルトの優しい香りと控え目な干草系のホップの香り。モルトの旨味は控え目ながら優しい旨味。ホップの苦味が穏やかにじわじわ効く。非常にドリンカブルな優しいビターです。旨い。

常温ながら決してぬるくなく、モルトの香りと旨味、そしてホップの苦味が上手く引き出されている、正しく伝統的なイギリスのリアルエールです。やはり素晴らしい!!

(続く)



THE BEER ENGINE
Newton St Cyres, Exeter, UK

◆ランキングに参加しています。よろしければ応援をお願いします。◆
  にほんブログ村 酒ブログ ビール・発泡酒へ  
あああ     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素敵な田舎のブルーパブ BEER ENGINE(その2)

2015-09-28 20:50:12 | ビール紀行(イギリス)
前回の「BEER ENGINE」の続きです。


BEER ENGINEのブルーパブに到着。

     

     

     

眩しいくらい真っ白な壁が特徴の明るい建物。イギリスのパブ特有のパブサインが趣があって素敵。鉄道がすぐそばを走っているので、鉄道と関連した絵柄です。

     

     

ブルーパブの側面の様子。奥に長く比較的大きなパブです。しかし単純なパブではありませんよ。ここに醸造所が入っているのです。

     

     

先ほどのパブの正面から真裏に回ると1階部分にひっそり醸造所の入口がありました。



     

     

ブルワーさんのご厚意で醸造所の中を見せていただきました。非常に小さな醸造スペースです。日本で言えば、浅草のカンピオンさんくらいです。醗酵タンクはオープンベッセルで、醗酵の模様を見せていただきました。甘いエステルの香りが素敵です。

それではビールを頂きましょう。

(続く)



THE BEER ENGINE
Newton St Cyres, Exeter, UK

◆ランキングに参加しています。よろしければ応援をお願いします。◆
  にほんブログ村 酒ブログ ビール・発泡酒へ  
あああ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

素敵な田舎のブルーパブ BEER ENGINE(その1)

2015-09-26 22:50:09 | ビール紀行(イギリス)
この夏、久し振りにイギリスに行く機会がありましたので、いくつか醸造所を訪ねてきました。そんな中からイギリスビール紀行を何回かに分けてお送りしたいと思います。今回訪問した地域はイングランド南西部のDevon州で、地域としてはサイダーの産地として有名ですが、もちろんビールの醸造所もたくさんあります。今回からお送りするのはDevonの州都のExeterの郊外にある田舎のブルーパブ「BEER ENGINE」です。こちらはこの地域でも最も歴史のある醸造所で、イギリスの伝統的なスタイルのビールを造り続けています。ここの魅力は郊外の田舎にあるそのロケーション。周りはビールにも使用される大麦畑に囲まれた小さな村に位置し、イギリスの田舎らしいゆっくりとした時間が流れています。併設のパブでは地元の食材にこだわった、ホームメイドの伝統的なパブフードを楽しむことができます。醸造所へのアクセスですが、Exeterから鉄道で1駅で、駅から徒歩1分という便利さ。しかしながら最寄りの駅に停車する鉄道は少ないので、時刻表を要チェックです。

     

     

Exeterから鉄道でお隣の駅「Newton St Cyres」に向かいます。この駅で下車したい場合は、事前にスタッフにリクエストしておく必要があり、うっかりしていると大変なことになります。少し走ると周りは美しい黄金の麦畑。イギリスに来たことを実感できる瞬間です。

     

     

     

あっと言う間にNewton St Cyresに到着。周りには畑と少しの民家しかない静かな無人駅です。

     

     

Newton St Cyresの駅です。といっても駅舎はなく、ただホームがあるだけのシンプルな駅。ここからすぐの醸造所方面の道を上がります。

     

するといかにもパブらしいパブが突如現れます。醸造所に到着です。なかなか良い感じ。

(続く)



THE BEER ENGINE
Newton St Cyres, Exeter, UK

◆ランキングに参加しています。よろしければ応援をお願いします。◆
  にほんブログ村 酒ブログ ビール・発泡酒へ  
あああ     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビール紀行家の夏休み3

2015-08-20 12:03:08 | ビール紀行(イギリス)
前回に引き続き、またまたビール紀行家の夏休みと題してお送りします。

     

     

夏休みの中の日曜日。こんな海沿いのパブで、。

     

     

Young's London Goldをじっくり頂きながら…。

     

     

至福のサンデーローストを堪能しました。ビーフだけでなく、ターキーも入ったミックスロースト。ターキーにはベリー系のソースがよく合う。ゆっくりとした時間の流れる夏休みの日曜日でした。

次回から通常のビール紀行に戻ります。イギリスでのビール紀行はまた追々。

◆ランキングに参加しています。よろしければ応援をお願いします。◆
  にほんブログ村 酒ブログ ビール・発泡酒へ  
あああ     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビール紀行家の夏休み2

2015-08-18 11:01:03 | ビール紀行(イギリス)
またまたビール紀行家の夏休みの一シーンをお送りします。

     

素敵な水辺のパブで(ブルーパブではありません)。

     

     

ベストコンディションのリアルエールのYoung's Bitterを。

     

絶品ミートパイとともに頂きました。濃厚グレービー最高。リアルエール最高。

◆ランキングに参加しています。よろしければ応援をお願いします。◆
  にほんブログ村 酒ブログ ビール・発泡酒へ  
あああ     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イングランドの醸造所(回想録)~Samuel Smith~(その2)

2010-02-08 22:51:54 | ビール紀行(イギリス)
前回の「Samuel Smith」の続きです。


タドカスターの中心地のSamuel Smithの醸造所に到着。この建物の左隣にはパブが併設され
ています。

      

     

パブの名前は「Angel & White Horse」。看板には白馬、その上に天使の像。ちなみにこの
白馬はこの会社で運送用に飼っている馬だと思われます。上の写真の左下の暗闇の奥
は実際に馬屋になっていて、タドカスター内のパブへカスクの運搬に使用しているそうです。
馬の様子はパブ内から見ることができます。 

     

パブ内の様子。実に落ち着いた雰囲気の店内。音楽類は全く流れておらず、お客さんもカウ
ンターに数名で、ゆっくりとした時間が流れています。

     

お目当ての1種類しかないというカスクエール「Old Brewery Bitter」をパイントで頂きま
す。イギリスのビターらしく、ゆるゆるとしながらも、優しい麦の旨味やホップの香りが楽
しめる一杯です。寒い時期でしたので、暖炉のリアル・ファイアーが心地よい。この他に
もケグのビールもありましたが、他社製品のようだったので、このパブではこの一杯しか
頂きませんでした。 

あっという間に現地でのビールタイム終了。もう一杯くらい飲んでおけばよかった・・・。



Angel & White Horse
23 Bridge Street,Tadcaster
North Yorkshire,UK 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イングランドの醸造所(回想録)~Samuel Smith~(その1)

2010-02-07 22:54:28 | ビール紀行(イギリス)
今回は趣向を変えて国外の醸造所へのビール紀行です。数年前のビール紀行なので「回想録」としてお送りします。イギリスのSamuel Smithは日本へも瓶製品が輸入されており、日本人にも馴染みのあるブランド。ナッツブラウンエールやオートミールスタウトなどは百貨店で良くみかける製品です。そのSamuel Smithの醸造所はイングランドの北ヨークシャーの小さな町タドカスター(Tadcaster)にあります。ヨークシャーで最も古い醸造所で、ヨークシャー・スクエアという伝統的な設備でビールを醸造しています。ビールの種類は非常に多いのですが、カスクエールは1種類のみのようです。こちらのビールは昔から好きなブランドでしたし、併設パブがあるということで、現地に飲みに行ってみました。タドカスターは観光で有名なヨーク(York)とリーズ(Leeds)を結ぶ街道沿いの小さな町で、バスもある程度出ているので、比較的アクセスは良好です。ただ周りは牧草地が広がるだけなので、わざわざこの町をビール目当てで訪れる人も少ないと思われます。

     

     

タドカスターの中心地のバス停に到着。日も暮れて霧もでているので、視界が悪く分かりに
くいですが、ここは確かにイングランドのタドカスターです。 

     

     

その証拠に、この町にはこれまた日本で有名なJohn Smith'sの醸造所があります。あのマグ
ネットが目印のビールです。こちらは現在は大手の資本の一工場ですが、元はSamuel Smith
の親戚が設立した醸造所です。

     

     

Samuel Smithの醸造所に到着。普通の建物なので醸造所とは気付きにくいのですが、入口の
上には「Samuel Smith」のロゴがあり、その下には「The Old Brewery」と書いてあります。

(続く)



Samuel Smith Old Brewery
High Street,Tadcaster
North Yorkshire,UK
    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イギリスのビアフェスティバル(その2)

2009-02-20 23:51:22 | ビール紀行(イギリス)
前回のイギリスのビアフェスティバルの続きです。


     

     

座席はあるのですが、イギリスらしく基本は立ったまま飲む人が多いです。食事の
種類は少ないですが、座って食べることができます。

     

座ってゆっくりビールを楽しみます。注文の単位がハーフパイントかパイントなの
で、そんなに種類は飲めません。

     

こちらは地元ヨークシャーの有名銘柄 Tetley's のブースです。日本にも輸入され
ているのでおなじみのブランド。一番左は超レア Tetley's Imperial のカスクです。
他のものとの違いはそんなに感じませんでした。

     

これまた有名ブランド、Shepherd Neame の Spitfire です。地元の醸造所だけで
なく、他の地方の有名ブランドもちょくちょくみかけます。ドイツの銘柄もいくつかあ
りました。

イギリスの地方のビアフェスティバルはそんなに混雑することもなく、ほどよく賑
わいを感じながら、マイペースで楽しめるのが良いです。座って食事もできるし。
飲むことのほかにも、過去のグラス販売や、ハンドクリップのようなグッズ類の販
売などもあり、コレクターにも楽しい催しになっています。



CAMRA
http://www.camra.org.uk/ 
(イギリスのビアフェスティバルに関する情報はここを参照)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする