10月7日午後23時05分、レジェンド武豊騎手の7度目の挑戦が幕を開けた。
パリロンシャン競馬場第97回凱旋門賞。
フジテレビが報道番組でライブ中継するほどだ。
「見るつもりはなかったが、ボクシングを見ていたらそんな時間になってしまった」
衝撃KOの余韻がそうさせたのかも知れない。
「もしや、奇跡はあるのかな??」
クリンチャー、馬名の意味は「決定打」
雨乞いをしたクリンチャー陣営。
「道悪だと何かが起きる」
そう思っているのは彼らだけではなかった。
パリ周辺は、前夜から午前中にかけて雨が降ったが、馬場は良。
パドックでは緊張の面持ちで関係者と話す武騎手の姿があった。
「それしても凱旋門賞は優雅の一言だ」
競馬は紳士淑女のスポーツだと実感出来る。
いよいよ騎乗、歓声が上がり、馬のテンションも一気に跳ね上がる。
「騎手の緊張も興奮も相当なものだろう・・・」
本馬場入場。
「それしても緑が鮮やかだ。見慣れた芝生と違う」
ゲート内の映像も興味深々。
「日本ではあの映像は見たことが無い」
武騎手もお隣さんと何やら話をしている。
「英語!?それともフランス語!?」
ブックメーカーオッズではエネイブルが一番人気。
連覇が掛かる大一番だ。
最後に黒覆面のウェイトゥパリスがゲートイン。
「覆面を剥がす映像に騎手の焦りが見える」
そしてドラマの幕は上がった。
好スタートを切った内枠クリンチャーは4番手でレースを進める。
エネイブルは外側だ。
最後の直線、クリンチャーの武騎手が追い出すも力は残っていなかった。
エネイブルもシーオブグラスの急襲を受け短クビ差の勝利。
手に汗握る迫力のゴールシーンは、まさに競馬そのものだ。
世界の壁は高い。
来年は日本馬の悲願に向けてどの馬が名乗りをあげるのだろう。
JRA4000勝レジェンドの挑戦はまだまだ続く。
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