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YouTube: Paul McCartney - My Loveレッド・ローズ・スピードウェイ(Red Rose Speedway)は、1973年に発表されたポール・マッカートニー&ウイングスのアルバム。日本では同年6月20日に東芝音楽工業(後の東芝EMI、現・EMIミュージック・ジャパン)からリリースされた。ビートルズ解散後にポール・マッカートニーが妻リンダやデニー・レインらとともに結成したバンド、ウイングスの2枚目のアルバム。デビュー作『ウイングス・ワイルド・ライフ』はマスコミから酷評され、セールスもその前の2枚のソロ作品に及ばなかったため、所属レコード会社はマッカートニーに対し、アーティスト名に"ポール・マッカートニー"の名を表記するように命令した。そのため、このアルバムは"ポール・マッカートニー&ウイングス"名義となっている。1973年の5月に発売されたこのアルバムは、ほぼ同時期にシングル・カットされた「マイ・ラヴ」のヒットも追い風となって前作を大きく上回る成功を収めた。とりわけビルボードのアルバムチャートでは、同時期に発売されたジョージ・ハリスンのアルバム『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』とともに元ビートルズのメンバーによるアルバム同士で首位争いを繰り広げ、アメリカの「ビルボード」誌アルバム・チャートで、3週間に渡って第1位を記録している。このアルバムのハイライトはマッカートニーが妻リンダに向けて書いたラヴ・ソング「マイ・ラヴ」である。シングルとして発表され、全米で4週間に渡って首位を獲得したこのバラードは、ビートルズ解散後の彼の作品を頭ごなしに批判し続けていた音楽評論家からも高い評価を受け、一部ではマッカートニーにとって「イエスタデイ」以来の傑作とも賞賛された。彼自身もこの曲を後年のコンサート・ツアーでは頻繁に演奏している。