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YouTube: The Beatles - The Fool on the Hill
今日は秋雨で、いかにも、冬が近いと感じさせる一日だった。こんな日は、暖かい部屋でゆっくりビートルズなんかが、一番。そこで「The Fool on the Hill」は最適な曲です?
作詞作曲はポール・マッカートニー。ハーモニカはジョン・レノンとジョージ・ハリスン。ボーカル・リコーダーはポール。アルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』と『ザ・ビートルズ1967年~1970年』(通称:青盤)に収録。邦題はフールの前の「The」が入っていない「フール・~」となる。
「フール・オン・ザ・ヒル」は英語で「丘の上の阿呆」の意味。地動説を唱えて断罪され、田舎に蟄居を余儀なくされたガリレオ・ガリレイ、ポールが飼っていたイングリッシオールド・ュ・シープドッグのマーサがヒントで作られ、テレビ映画「マジカル・ミステリー・ツアー」に使われた。サイケデリックの要素を感じさせるところもあるが、ポール流の非常に哲学的な歌詞である。また、フルートやリコーダーによって効果的な演出がなされている。
テレビ映画ではポールがバスの美しい風景に入り浸っているというシーンで使用されているが、このシーンはポールがフランスのニースまで出向いて撮影したというエピソードがある(他のメンバーはこの撮影には不参加)。
またこの曲のレコーディング作業中に、日本の音楽誌「ミュージック・ライフ」編集長の星加ルミ子が、1965年に続き2度目の訪問取材を行っている。この時、後にジョンの妻となるオノ・ヨーコもレコーディング作業を見学しており、「ミュージック・ライフ」のカメラマンによって撮影された親しげに談笑するジョンとヨーコのスナップが、恐らく世界で初めて撮影されたジョンとヨーコのツーショット写真である(奇しくも同時期、ロンドンのクラブにてポールとのちの妻リンダ・イーストマンが談笑する初のツーショット写真も撮られている。)
An anecdote ~ こぼれ話
- 映画でのこの曲の場面は、さながらポールというソロアーティストのプロモビデオのようだが、実際ポールが(メンバーでは)一人でフランスのニースに飛んで撮影してきたものである。ただしフランスに着いてからレンズのカメラをイギリスに忘れて来たことに気づいたりとか、けっこうグダグダだったらしいw
当時、この映画は酷評されたそうだが、この曲の場面に関しては今でも通用しそうなセンスだと思う。 - この曲は、地動説を唱えて蟄居を命じられたガリレオ・ガリレイをモチーフに書かれた曲である。
- 2011年8月、テレビドラマ「花ざかりの君へ~イケメンパラダイス2011」の中でAKB48の前田敦子が着ていたTシャツ前面に[fool on the hill friends]、背面に[Little Boy]と書かれていたのが発端でちょっとした騒動になった。 「フジテレビは最近韓国推しがひどい」と話題になってる時、それプラス広島の原爆記念日に近いという事で「島国の馬鹿にリトルボーイを」という解釈としてネット内に広まってしまったのである。
この曲を知らない世代が増えてきたという事実、そしてHillを島国と訳してしまうネット内住人の傍若無人さがよく表れた騒動だったと言えましょう。 個人的にはとってもアホらしいなあと思ってますけども。これからも、よろしく!
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