プロジェクト・マネジメントの要諦The Key to Project Management

0 → 1
1 → A
ゼロから新たに生みだす。既にあるものを作り替える。
楽しみながら考えていきましょう

価値あるものから

2017-07-09 | 日記
アジャイルでは最大価値のある最小ロットから実装していきます。
この製品をミニマムバイアブルプロダクト(MVP)と言います。
利用者にとって価値あるロットにするために、ユーザーストーリーマッピングをつかってMVPを特定します。
例えば、あなたはステーキハウスのオーナーだとしましょう。新店舗を出店するにあたり、限られた準備期間と予算の中でMVPから展開していくことにしました。
まず、お客様がテーブルに着いてから注文するまでのプロセス(一連のステップ)に注目します。
1. 肉を選ぶ
2. 焼き加減を選ぶ
3. ソースを選ぶ
4. サイドを選ぶ
5. パン・ライスを選ぶ
ステップ毎に、選択肢(要求メモ)をリストアップしていきます。
1. 肉を選ぶ:サーロイン、ヒレ、リブロース、ランプ、イチボ
2. 焼き加減を選ぶ:レア、ミディアムレア、ミディアム、ミディアムウェル、ウェルダン
3. ソースを選ぶ:岩塩、和風わさび醤油、ガーリックオニオン、バルサミコソース、テキサスチリ
4. サイドを選ぶ:マッシュポテト、ベイクドポテト、フレンチフライ
5. パン・ライスを選ぶ:自家製フォカッチャ、バケット、ライス、ガーリックライス
次に、選択肢(要求メモ)の順位付けをします。
各ステップの一番上に並んだものがMVPになります。
例えば、
1. ランプ: 赤身肉
2. ミディアムレア: 外カリカリ中ジューシー
3. 岩塩: 肉の旨みを引き立てる
4. マッシュポテト: ふんわりクリーミー
5. 自家製フォッカッチャ: 当店オリジナル。シチリア産オリーブオイルと共に。
お客様に価値を認めてもらえ、かつ作り手にとって基盤となる成果物をMVPとします。
MVP展開後は、フィードバックを元に、次の打ち手を検討していきます。
ヒレのリクエストが多いなら、次はヒレを準備するとか、サイドはフレンチフライを頼むお客様が多ければ、フレンチフライを充実させて、アボカド、チェダチーズ、チリソースディップを一緒にご用意するとか。
まずはMVPから実装する。そしてフィードバックを基にレパートリーを増やし、メニューを充実させていきます。

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