プロジェクトの進め方は、大別すると「滝モデル」と「アジャイル」がある。
最近はデフォルトが「アジャイル」デリバリーである組織をよく見かけるが、なんでもかんでもアジャイルは間違っている。
企業にとって経験値のある案件で、プロジェクトチームがコンテキストを理解しており、状況の予測可能性が高いなら「滝モデル」が威力を発揮する。
置かれた状況において、何をどう進めれば、どんな結果になるか読める。そして、ゴールが見えていてほぼ固定なら、目的地に向かって一気に突っ走った方が速い。
アジャイルは、状況がめまぐるしく変化し、ゴールの位置を定期的に確かめないといけない場合に使うフレームワークだ。予測可能性が高く、現行計画の精度が十分に高いなら、いちいち立ち止まって進め方を調整する必要がない。突っ走るに限る。
「滝モデル」か「アジャイル」かは、単なる進め方だ。ビジネスケースの確度によってどちらを採用するか決めよう。「滝モデル」は、逆流したり方向転換は苦手だが、一気に進むのは得意である。ゴールが固定で見えているなら、止まらず走り続けた方が早い!
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