ナント③
ブルターニュ公爵城
現在は博物館となっていて、
今「SAMOURAI」展というのが開かれているようです。
これは見学しなかったけれど、いったいどんな日本紹介になっていたのでしょう?
常設展では、
アフリカ大陸の首長から物々交換で奴隷を買付け、
アメリカ大陸のプランテーション経営者に売りつけ富を得た、
ナントの三角貿易の資料も豊富に展示してあり、
非人道的な行為を繰り返すまいとする意志がくみ取れます。
ブルターニュの公爵の要塞と住まいがあったように、
ナントはブルターニュの中心でした。
でも、今はロワール圏に属しています。
これは、もうひとつのブルターニュの大きな都市、
Renne(レンヌ)と競い合うのを避けるために
後にロワール圏に組み入れられたからです。
豪華な井戸
もともとブルターニュ公国という独立国であったのが、
15世紀フランソワ2世には一人娘アンヌ・ド・ブルターニュのほかに
男子のこどもがいなかったため、
彼女のルイ12世との結婚により、フランスに併合されました。
今でもブルターニュを代表する人物として人気の高い
このアンヌ・ド・ブルターニュ。
ブルターニュの利益を少しでも得ようと、
併合されるにあたって、「ブルターニュの民は貧しいので通行税はとらぬこと」と、
王に約束させたといいます。
その約束を今も守っているのかどうかわかりませんが、
ブルターニュの高速道路にはひとつも料金所がありません*
右 サンピエール サンポール大聖堂
アンヌが両親のためにつくらせたお墓があります。
隅々まで 丁寧に作りこまれています。
お墓を守る4体の像は、
正義・懸命・節制・勇気というカトリックの4徳を表しています。
前と後ろで違う顔を持つ
この方、
これは何のアレゴリーだったか・・。
忠誠のシンボルである犬の首輪には、
ブルターニュの紋章が。
迫力・気品に溢れた
見事な作品です。