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短編:想いのメモリ<16>生き方の違い竹馬の友よ

2021-03-22 10:02:51 | 短編小説:想いのメモリシリーズ


昔は町内で区切りがあった保育園の頃のことは前に書き記した通りです。
ただ、同じ年でも、学校に通えない友達もいた。
でも、町内対抗大会のソフトボールでは一緒に練習し試合にも出ていた。
でも、この頃も生活に格差というものがあって、家庭の問題を抱える事もあったが、そこに彼がいた。
彼の家で小学の時はテレビゲームやチャンバラなどをして遊んだ。
高学年のなると、彼の彼なりの苦しみを持っていて中学になると彼の席はあったが通う事はなく暴走族へ入ってしまっていた。
それからは彼とは遊ぶ事はなかった。
おそらく少年院へも・・・入ったのは良く分からなかった。
東京から戻ったボクは親が飲食店もしていたので、その手伝いなどもしていた。
そしてしばらくしてから飲食店のオーナーとなり、警察署へ行き挨拶を交わした。
「僕がオーナーになりましたのでよろしくお願いします」とボクは言った。
「問題を起こさないようにな」と警察官から言われ世間話もしていた。

そして、ある日突然、竹馬の友がはしごでボクの飲食店に飲みに来た。
お客はなく店を閉めようかという時であった。
遊ばなくなってから何年たったろうか。
「お前に話があってな、お前だけには俺と同じ人生を遅らせたくねぇんだ」
「俺は行くとこまでいったからな」
「お前はお前の生き方をしろよ」って言われたメモリがある。
数時間2人で飲んで会話して、会話というよりもボクはあまりしゃべる事なく頷く事の方が多かったように思う。
「お前を誇りに思う、お前は俺の友達だ」と言って店を出て行った。
この日から彼とはあってはいない。
彼は酔っていたから、そんな事を言ったのかも知れないけどね。
風の便りだが噂では、町内に戻っているらしいが会っていないので半信半疑だった。
しかし三社祭りの役員となった事は誰かから聞いていたが、ボクは祭りに参加する事もなかった。
そして別々の道を歩む友との再会をした事や彼の言葉を稀に思い出す事がある。
今では竹馬の友よ元気でいて欲しいと願っています。


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