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セイネンキレジェンド29話

2025-02-24 06:50:36 | 小説セイネンキレジェンド

 

直也は喧嘩をしていた時の事では仲間達の顔を思い出し直也の中にある怒りや憎しみの感情を打たれ続けている中で思い出していたのだ。
「打てよ、打てよ、打てよ、打てよ、打てー!」
直也は心の中で打たれる痛みよりも失った苦痛の方が何よりも痛みを感じていたのだ。そして直也自ら相手のパンチに頭突きをするように直也は気づかないうちに打たれ強い自分を相手にも周囲の観客にもリング下の審判やリング上の審判員にも印象付けていたのだ。直也は何時しか何も考える事なく本能だけで戦っていた。
「もっと打てよ、もっと打てよ、もっと打てよ・・・」
このまま時間が流れ判定まで持ち込んでも勝利はない。この2ラウンドは直也にとってこれまでより苦しい戦いだった。それでも体が倒れそうでも打たれ続ける直也だが相手はノックアウトに焦り始めパンチが当たっているのに、どんなにパンチを打っても直也は立ち続けてる事に焦りを感じ始め直也への恐怖心を持つようになっていく。
「ダッシュ!ダッシュ!ダッシュ!ダッシュだー!」
相手のコーナーからの声が直也には良く聞こえるようになる。
「もっと打てよ、もっと打てよ、もっと打てよ」
直也の心は研ぎ澄まされていく脆い刃が鋼鉄の刃になっていく。
「直也ー!離れろー!直也ー!離れろー!」
直也のコーナーのコーチ達の声も聞こえるようになると直也は何かに取りつかれたように打たれる事に笑みを見せる。
「来いよ!殺してみろよ!来いー!来いー!来いー!」
直也は自分が見えなくなっていく、もうボクシングじゃない。この2ラウンドは直也を無心にし直也の持つ素質が育ち始めていたのだ。
「もう無理だー!直也ー!やめさせろー!」
誰がどんなに叫んでいても直也の耳に入る事がなくなった。
「俺なんか、生きてても仕方がないよな、クーコ、春樹よ」
直也の中にある思いが久美子の命と春樹の命を蘇えらせようとしていた。
そんな時だった「カーン!」2ラウンド目の終了のゴングが鳴った。
直也は朦朧としてでも笑みを浮かべながら何かに取りつかれたように真っ直ぐ自分のコーナーの椅子へ足を向ける。
「直也!聞こえるか!」
「へへへ、へへへ、はい次です次ですよ俺が死ぬのは」
2ラウンド終了後に直也は狂ってしまったのだろうか?会長やコーチは直也の脳へのダメージを考える。プロテスト前の康志は直也の前に立ち直也の瞳を見つめる。
「お前まだやるつもりか?マジで勝つもりか?」
「はい俺は勝つ、必ず俺は勝つ、おれは必ず勝つ」
プロテスト前の康志は直也の頬を軽く叩き声を掛ける。そして直也の瞳を見つめている。 直也の眼つきは死んではいない、むしろ輝くような瞳だった。
「直也、思い通りに戦え戦って優勝を勝ち取れ!」
プロテスト前の康志と優子だけは直也の本当の姿を見ていたような気がしていた。
「直也なら、どんな事をしても勝てる優勝は目の前だ」
優子は久美子の渡されたドリームキャッチャーを強く握りしめる。
「神様、お願い」
「カーン!カーン!カーン!」ラストチャンスの3ラウンドスタートの鐘が鳴る。

 


昨日退院予定日は3月上旬

2025-02-19 06:48:14 | 日記

 

昨日、病院へ行きケアマネさんと看護師さんと話し合いしました。

リハビリをしてると思っていましたがやってない事を聞きました。

そしてリハビリをすよう看護師に話して担当医に伝えるとの事でした。

2月に退院予定だったのですがリハビリをするために3月上旬までリハビリ。

2週間の期間でどこまで歩けるようになるのかと言われました。

母もリハビリをして自宅に戻る為に頑張ってみると言ってました。

今後ともよろしくお願いいたします

 


母の退院の予定

2025-02-14 07:06:51 | 日記

 

県立病院とケアマネさんから連絡がありました。

医師から退院の事が許可されたようです。

県立病院には面会で母と話し合いをしてから決めますと伝えました

ケアマネさんは退院について知らなかったようで県立病院へ伝えた事を話しました。

今後ともよろしくお願いいたします


セイネンキレジェンド28話

2025-02-04 06:21:37 | 小説セイネンキレジェンド

2ラウンド目のゴングが鳴った時には直也はすぐに立ち上がろうとはしなかった。1ラウンド最終の時の相手のパンチでよろけ直也の体力は落ち気力はあっても身体が動かなかった。直也が立ち上がらない!観客達はざわめきだした時にい直也は焦るかのように立ち上がりリングの中央に向かう。これも直也の心理戦でもあった。体力だけでなく直也の足にも何かしらの影響があったのだ。この2ラウンドで直也のフットワークは限界に達していたのか?。相手の選手は直也の動きを見ながら恐らくノックアウトKO勝ちを狙っている。直也も1ラウンドでノックアウト勝ちを狙いパンチの数は多く体力も落ちていたが軽いフットワークは減少する事はなかった。直也は相手からの軽いジャブに打たれピンチの状態が続いた為だったのかもしれない。
「大島!直也!大島!直也!大島!直也!」
観客の声援が直也の応援に変わっていくが直也の動きは完全に相手のペースによって崩され相手のパンチは相手の思い通りに直也の顔面をとらえていた。
「やばい!やばい!やばいぞ!離れろ!直也ー!離れろ!直也ー!離れろ!」
コーナーの声は直也の耳に入る事なく直也の左腕は下がりつつありガードは右腕しかない。
「よーし!行けー!行けー!行けー!」
相手サイドからの声だけが聞こえてくる。直也は何時まで耐えられるのか?このまま続けるか?直也の左腕のガードは下がりつつあった。会長はコーチの肩をたたきコーチはタオルを握る。
「もう無理だ!立っているだけで、もう直也には無理だ」
プロテストの前の康志も心理戦の為に首を振り、もう直也には無理だと言っているようだ。コーチがタオルを投げようとした時には優子はコーチのタオルを奪い握る。
「なんだお前、もう終わりだ!無理だ」
「直也は何かしようとしてるんだと思う」
「あれを見てみろ!もう無理だ!殺す気か!」
「もう直也は死んでるわ、きっと戻って来るから」
「女のお前に何がわかる?」「直也の事は女の私だから分かるのよ!」
優子はコーチだけでなく会長からもプロテストの康志からも全てのタオルを強引に手で取りあげる。
「タオル投げるなら私が投げるから」「お前は直也を殺す気かー!?」
殴られ続ける直也は相手は思い通りにジャブにフックにボディ。それでも倒れない直也だったノックアウトを狙う相手に対してどうするか?心理戦で対策を練っていた。過去のスパーリングでアッパーで倒れた事を思い出す。時間外に康志が相手に思い込ませるには味方からだという言葉が直也の心理戦に効果を与えていた。直也は右利き左利きの体制で相手を混乱させる為の心理戦を考えていた。ドクターストップの時に条件付きだったが康志と優子は直也の心理戦についてドクターに伝えていた。会長やコーチには伝える事はなかった。そして直也は倒れるような様子ではなかった事で会長やコーチは焦りながらも直也の様子を冷静に見始めた。そして直也は以前の喧嘩を思い出した。