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前は大の苦手だった酒粕が、いつのまにやら大好きになりました。
公私ともに認める「動物的勘」をもったワタクシのことですから(ホント!)酒粕はきっと今の私に必要な食品なのでしょう。
と、いつもの食物性味表を調べてみると…性味は辛甘/温 帰経は脾 効能は補気、活血とあります。
「補気」は「益気(えっき)」とも呼ばれ様々な気虚証(気の働きが不足し、疲れやすい、元気が出ない、倦怠無力感、食欲不振、泥状便、息切れ、脈が無力など)を治療すること。
「活血」は血液の循環を改善すること
「脾」とは、中医学においては胃が消化した栄養物質を肺を通じて全身にめぐらせる働きを持つ五臓の一つと考えられていて、気血の生成源を供給して、血液が脈から漏れ出さないようにする働きもあります。
つまり、ごくごく簡単に言うならば、酒粕は「おなか」を温めて元気を出させてくれる食材というわけですね。
日本女性のほとんどは「おなかまわりが冷えている」というデータがありますから、今日はちょっと冷えちゃったかもと感じたら、いつものお料理に酒粕をプラスしてみてはいかがでしょうか。
さて!今朝の我が家は酒粕入り豆乳野菜スープと、小さなおまけパイでした。
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「おまけパイ」は、パイを焼いた時に出る端材を小さな型で抜いて保存瓶にストックしているものです。
スープやサラダのトッピングにしたり、クリームをしぼったり、チーズをのせたり(とくにブルーチーズが合うんです)
私のレシピは小麦粉とバターだけなので、ほんのり塩味。なので、チーズをたっぷりまぶしたり、ブラックペッパーやチリペッパーで辛味と風味を加えたり、ガーリックパウダーを振ってみたり…いろいろ味付けをしてみたこともありますが、やはり何も味付けしていないのが一番便利な気がして、ここ数年はなにも味付けはしていません。
その季節にあった形に焼いておくと、ちょっとしたおもてなしにもなってテーブルの話題作りにも良いんです。
ジャムをちょこっとのせるだけでもおやつになっちゃいます♪
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息子が小さかった頃は、車や動物の形に抜いたものをよく作っていました。
とても食の細い子でしたが、こういう「おまけ」があると俄然食欲が湧くようで「全部食べたら、ネコちゃん出してあげるね。」などという一言に気合が入って「うん!!」と元気にパクパク。
食べることにあまり興味のない小さな子には、なにかきっかけがあるといいんですよね。
ではでは材料です。
<酒粕入り豆乳野菜スープ>
玉ねぎ…1個
じゃがいも…2個
人参…1/2本
キャベツ…4枚
にんにく…1片
豆乳…500ml
野菜ブイヨン…200ml
酒粕…1/3カップ
オメガ・エキストラバージンオリーブオイル…大さじ1/2
塩、こしょう、パセリ…各少々
<つくりかた>
1:にんにくはみじん切り、パセリは粗みじん切り、それ以外の野菜は8mm角に切っておく。
2:お鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて香りが立つまで炒める。野菜を加え、ざっと炒めたら野菜ブイヨンを加えて蓋をしめ、人参が柔らかくなるまで蒸し煮にする。
3:蓋を開け、酒粕と豆乳を少し加えて野菜を潰さないように木べらなどで煮溶かす。豆乳を全て加え、ふつふつとしてきたら塩こしょうで味を調える。
4:温めておいた器に盛り、パセリを振り、あれば「おまけパイ」をのせる。
パイ生地の作り方は、この本の97ページ「ニンジンたっぷりミートパイ」のところに詳しくご紹介しています!
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