錆びる準備は出来ている。目の前に現れた誰かは分からない知り合いが話しかけて来た。その騎士の鎧を着た誰かは分からない知り合いは、やる気満々で錆び尽きようと考えていたが、見るからに動きにくく、扱いづらい。錆びるのは鉄の考えだ。人は錆びる考えで動いたら固くなる。とりあえず顔だけ見せろ。
透明に行きついた理由を、クラゲさんに聞いてみた。まず透明と言っても、無色透明では無いらしい。そこはするどい目で、ゆっくりと揺れながら、光を出して表現してくれた。元々はカラフルな生き物だったクラゲさんが透明になったのは深い海に行ってからで、そこでは透明にして中身が光る事が最善だった
空の台地が鳥の陸地で、海は鳥にとっては、未知の空だとしたら、鳥は海を見て、空の天気を気にしているのかも知れない。人の台地は、空が台地の鳥にすれば、それは、深く潜れない大きな海かも知れない。天気がいい日に洗濯物を干す人々に、鳥たちは海の天気を見て、鳴いて教えてくれている。雨が降るよ
朝起きたら、近所の人達が進化していた。どう見ても人では無い獣になっていたが、やさしそうな雰囲気は鼻の長さで伝わってきた。少し話しかけようかと思ったけど、話しかけて良さそうな雰囲気では無かった。静かに写真をとって、今起きてきた家族見せてあげたら、順番だからって言うんだ。次はウチだよ
地球は正方形だよ。目の前に現れたリスが話かけてきた。そして、正方形だから上下左右なんて考えは無いんだよ。宇宙がたまに転がすんだ。季節を変える為に。ひっくり返した時は、空が海になるんだ。リスは最後にこう言ってきた。遠くで見過ぎだよ、地球は近くにあるんだから、近くでひっくり返すんだ。