考えてるとは素敵だ。だから私は考えてる。素敵に見えると信じてるから考えてるように見せかけて、ちゃんと考えてる。そうすると信用され出した。その信用がうれしくなって来た。考えてる顔が最高に考えてる顔に近づいてきた。この考えてる列車は、何処へ向かうのだろうか。少し笑みを出して考えてみた
時間に乗った時刻を覚えてるかな。星には星座があると知った時刻は、どうかな。空が水色を空色と気が付く時刻にはピンクに染まる数秒を見た事があるかな。もう生まれた時から時間に乗っているんだ。誰が用意してくれたか分からないツリーの何処かにぶら下がって生きてる。どこにぶら下がっても自由だ。
サボテンさんは悩まないらしい。乾いた考えの持ち主かも。サボテンさんは、一つ増やせばいいって言うんだ。何か困ったら一つ増やせば、それが楽しいって言ってた。サボテンさんの世界では、一つ増やして行くのが当然のようで、後はどこかで花が咲くだろう。と乾いた声で空を見てた。そしてまた増えた。
想い出が無いなんて嘘だと思う。太陽の気まぐれに付き合って気が付いたら、もう何十年も、なんて言葉を使うようになっていた。昨日降った雨が作った水たまりは、純粋に見るべき時間の鏡だよ。素通りしてたら、今が充実している証拠だと思う。太陽は気まぐれに暑い。それに立ち向かう気分が大事なんだ。
人間だろ、獣じゃないんだから。人間が獣になる所を見る事になるのは自分が生まれてれから、かなり遠くの話になるけれど、その事に気が付いた人間は、この世の中では暮らして行けない事になるんだ。これは不思議でとてもメルヘンな話。純粋な生き物は純粋に居なくなるんだって。人間だろ。自由なんだろ
