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SAPジャパン、SAP Forum Tokyo開催――モバイル、クラウド、データベース分野を強化

2012年06月12日 23時00分59秒 | 日記

SAPジャパン、SAP Forum Tokyo開催――モバイル、クラウド、データベース分野を強化

Computerworld 6月12日(火)21時50分配信

 SAPジャパンは6月12日、パートナー企業やユーザー企業などを招きSAPの戦略やユーザー事例などを紹介する「SAP Forum」を都内で開催。基調講演には、SAP AG 共同CEOのJim Hagemann Snabe(ジム・ハガマン・スナーベ)氏とSAPジャパンの代表取締役社長の安斎富太郎氏が登壇し、SAPの今後の戦略について説明した。また特別講演としてSAPの調査部門として先行研究を進めるSAP ResearchのMartin Przewloka(マーティン・シェブロッカ)博士が研究内容の一部を説明したほか、パートナー企業などによる23のセッションを行った。

戦略を説明するSAPジャパン代表取締役社長の安斎氏

 基調講演では、安斎氏が2012年がSAPグループにとって節目の一年であることを強調。1972年創業のSAP AGが40周年を迎え19万社のユーザーを抱えるほか、創立20周年のSAPジャパンが2500社のユーザーを抱えるまで成長したことを説明した。また日本企業が求める企業体質の強化と成長戦略には標準化(Standardization)と簡素化(Simplification)、スピード(Speed)の3つの”S”が必要であるとし「SAPはそれを具現化できる」と話した。

 一方、スナーベ氏は、SAP創立時の40年前と現代、40年後の世界を比較して時代の変化やパラダイムシフト、未来を見据えたイノベーションの重要性を説明。大きな変化の象徴として今後、モバイル、クラウド、インメモリの3つのさらなる発展を紹介した。特にインメモリについては事例を含めて紹介し「疑問に思う人もいるかもしれないが、5年以内にインメモリをベースとした世界が来る。アクセスに時間のかかるディスクではなくインメモリにすることでリアルタイム性を高められる」と強調した。

「イノベーションにより将来を変えよう」と呼びかけたSAP AG 共同CEOのスナーベ氏

 そのなかでSAPは従来までのapplications、analyticsに加えて、mobile、cloud、database&technologyの3つの新たな分野を強化していく方針。「これらを組み合わせて提供することで創業時から目指してきたリアルタイム・コンピューティングを再びさらに高度な形で実現できる」とスナーベ氏は話す。加えてコアアプリを統合したビジネス・スイートによる”統合の必要性”クラウドとモバイルによる”ビジネスネットワークの活用”将来を予見する”新たなレベルのインテリジェンス”の3つを提案。ビジネス・インテリジェンスを高度化する存在としてインメモリ・データベース製品「HANA」について「2012年末には1,000社がHANAを利用するだろう」(スナーベ氏)としている。


 また特別講演としてSAP Researchのシェブロッカ博士が「イノベーション―常識を超えるビジネスへ SAPの調査研究と新規ビジネス創造のためのイニシアティブ」をテーマに講演。SAP Researchによる調査研究の体制などのほか、都市管理や実証実験室、エネルギー管理、新たな小売バリューチェーンなど1-10年を見据えた研究内容について紹介した。そのほかSAPおよびパートナー企業による23のセッションが開催され、成功事例などが紹介された。

 なお、SAP Forumは6月6日に大阪会場で開催されたほか、7月26日には名古屋会場での開催が予定されている。
(三島一孝/Computerworld.jp)