大阪龍馬会

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木戸孝允から龍馬へ 土佐藩倒幕勧める歴史的書簡か

2009-11-18 00:01:00 | 幕末ニュース
 山口市小郡下郷の小郡文化資料館(小田正己館長)に所蔵されている書簡が、長州藩の倒幕の主導者だった木戸孝允(1833-1877)が坂本龍馬(1835-1867)にあてた手紙である可能性が高いことが分かった。本物であれば、土佐藩が倒幕の勢力に加わるきっかけとなった歴史的事実を裏付ける貴重な資料とされ、同館は真がんの確認を急いでいる。

 書簡は縦約18センチ、長さ約2メートル60センチで、「木戸公書簡」と書かれた木箱に収められている。龍馬の働きで薩長同盟が結ばれた後、大政奉還前の1867(慶応3)年9月4日、木戸が当時長崎にいた龍馬あてに送ったとみられる。

 同館などによると、書簡は「倒幕には土佐と薩摩の動きを合わせることが肝要」という内容で、倒幕の動きを静観していた土佐藩が薩長などによる倒幕勢力に加わることを要請した文書。龍馬は長崎でこの手紙を受け取り、購入したライフル銃のうち1千丁を土佐藩に渡し、土佐藩が倒幕へと立場を変える直接のきっかけとなったとされる。当時の情勢を狂言になぞらえて表現しているユニークな書簡で、存在のみが知られていたという。

 木戸が龍馬にあてた手紙が見つかったのは今回で3通目。1通は薩長同盟表書き(宮内庁書綾部所蔵)、もう1通は京都・寺田屋で襲撃を受けた龍馬の身を案じる手紙(京都国立博物館所蔵)で、今回の手紙が本物なら歴史的な発見とされる。

 書簡は15年ほど前の1994年ごろ、小郡町(当時)内の住民が同館に寄贈。詳しい調査はされずに保管されていた。寄贈者は維新関係者の子孫ではないため、どのような経緯で伝わったかは、分かっていない。

 今後は専門家に依頼し、筆跡や時代背景の整合性などを調べ、伝承の経緯を含めて本物かどうかの確認を急ぐ。同館は「開館当時から所蔵していた資料が本物であれば喜ばしい。確認をして、できるだけ早く市民に公開したい」としている。

11/12 山口新聞


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