上野の森に出かけました。
風もなく日差しが暖かく、人出がとても多かった。
上野駅公園口前に、春夏秋冬華やかに花を飾るのを欠かさない。
いつも感心している。
目的の開始時間に余裕があったので、10年以上ぶりになる上野東照宮に行ってみた。
東照宮の銅燈籠は、諸大名のうち格式の高い大名が寄進した立派な銅製の燈籠が並んでいる。
幾つあったか数えてみたら丁度50基もあった。
すべて国宝指定だそうだ。
並んでいる順番も、徳川御三家から順に格式が低くなっている。
その隣、上野動物園の中になぜか「五重塔」が建ってますね。
もともと江戸時代は、徳川家の菩提(ぼだい)寺・東叡山寛永寺の寺域だったからなんです。
動物園や美術館、博物館の点在する、広大な上野公園はすべて寛永寺の境内だったのです。五重塔は明治の廃仏毀釈(きしゃく)をまぬがれ、昭和33年に東京都に寄付されています。
今日の目的は、東京藝術大学奏楽堂木曜コンサートです。
毎年、作曲、声楽、ピアノ、オルガン、弦楽、管打楽の各専攻科から選抜された優秀な学生が各回2名ずつソリストとして、あるいは作曲家として藝大フィルハーモニア管弦楽団と共演する50年以上続いているコンサートです。
芸大生であってもプロオーケストラと共演する機会はそうないので、学生の高度な演奏が求められる貴重な経験の場でもあります。
今年も13回計画されて26人の学生が登場し充実した演奏を聴かせてくれます。
活躍が期待される学生もいるから、それが一つの楽しみだし、これまでに卒業した学生たちが、国内外で活躍しているソリストもいるので、そんなのも嬉しいことでいつも将来の期待感がいっぱいで楽しみです。
今日の奏者は、国内外のコンクールで1位や上位受賞をしている二人です。
○リヒャルト・シュトラウス:オーボエ協奏曲 二長調
荒木 良太(オーボエ) 4年生
○シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
鶴原 壮一郎(ピアノ)3年生