今までのコンサートとはひと味違い、レパートリーはバロック音楽から映画音楽、プログレッシブ・ロックまで多岐にわたり、各々のスタイルをぶつけ合いながら織り成す演奏スタイルは、弦楽アンサンブルの新しい世界を切り拓く存在として、各方面から注目されている石田組の10周年コンサートに行ってきました。
硬派弦楽アンサンブル「石田組」
組長は神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席ソロ・コンサートマスターの石田泰尚、組員は首都圏の第一線で活躍するオーケストラメンバーを中心にした弦楽合奏団で、熱いステージ模様が大きな反響をよび、NHKクラシック倶楽部やラララクラシックなどに取り上げられるなど、今やチケットが取りにくいコンサートの一つです。
以前に石田組組長の石田泰尚氏を紹介したことがありますが、クラシック音楽界では異色の存在です。
頭には剃りを入れ、眼鏡は色付きだから、見るからに強面のお兄さんの容貌で、どう見てもクラシック音楽とは結びつきにくい。
初めて神奈川フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを聴きに出かけたとき、コンサートマスター座った石田泰尚氏を見て、その容姿が異様に感じたし、足を広げた格好もこの人コンマスなのと驚いた。
クラシックが分からないとか難しいので好きじゃない、と言う人でも、この人の演奏を聴いたら(観たら?)少しは音楽の楽しさが分かり、好きになるのではと思います。
プログラムの前半がクラシック曲を、後半はロックとかポップスなど弦楽の美しい旋律をたっぷり聴かせてくれました。
演奏曲
- ラター:弦楽のための組曲
- ホルスト:セントポール組曲op.29-2
- バルトーク(ウィルナー編曲):ルーマニア民俗舞曲
- シェーンベルク:レ・ミゼラブルメドレー
- レインボー:スターゲイザー
- レッド・ツェッペリン:天国への階段
- ディープ・パープル:紫の炎
アンコールを大サービス3曲
美女と野獣、BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY(新・仁義なき戦いのテーマ)、ホワットエバー
都内や首都圏でチケットが取れず、本日の会場は水戸市民会館クロスビーホールでした。
このホールは昨年に開館したばかりで、客席が2000席、音響が2、0秒でサントリーホールと同程度あるホールです。
外観がガラス張り、内部は木架構造の重厚感ある建物です。
隣には、長年小澤征爾が館長を務めていた水戸芸術館(音楽ホール、演劇ホール、美術ホール)あり、この一角は水戸の芸術の発信地です。
我が家から水戸市は県都なのに都内より時間がかかるし、ちょと不便で滅多に水戸に出向くことはなかったが、これからは気に入ったコンサートが有れば足を運んでも良さそう。