ヒーリング・ミュージックが人気をよび、音楽による癒しを求める人が増えています。
最近、感覚的な癒しからもう一歩進んで、医療の分野では音楽そのものを、治療の補助的な手段として、音楽を利用した治療も行われています。
音楽が心と体に及ぼす影響についての研究者である、アメリカのドン・キャンベルさんは、モーツァルトのもつ音楽に注目した人として知られ、1990年代に体調や子供の教育に良い影響を与えると言い、モーツァルト効果のブームをまきおこし、CDが売れたのは記憶にあるでしょう。
音楽による耳から受ける刺激を、欧米では外科手術に取り入れたりしている。
手術を受ける前の30分間、BGMとして軽い音楽をかけることにより、聴覚を刺激し脳の知覚を変えることが、痛み不安・ストレスを和らげ取り除いてくれるそうだ。
筋肉障害や痴呆・知能障害にも効果が有ると認められている。
音楽は治療法ではなく、音楽は補助療法つまり音楽を与えることで、体内の自然なシステムが正常になるようお手伝いしているとドン・キャンベルさんは言っています。
アメリカでは70年以上前から音楽療法や福祉分野で導入され、米国認定音楽療法士(MT-BC)という音楽療法士の認定資格が存在しています。
日本でも日本音楽療法学界が認定した音楽療法士がいます。
音楽の持つ効果を、医師や療法士が色々な分野で研究を進め、広範囲にわたる音楽療法の活用を期待したいですね。