2年半前に亡くなったエンニオ・モリコーネを追悼する音楽ドキュメンタリー
「モリコーネ 映画が恋した音楽家」を観てきました。
同じ時代を生きた私たちの人生を、豊かに彩ってくれたマエストロです。
映画が好きではなくとも、この人の音楽はご存知と思います。
映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』予告編
「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、モリコーネの最期の5年間に密着し、モリコーネ自らが自身の半生を回想し語る貴重な映像とともに、モリコーネの人間性や、一つ一つの音楽に関わった人たちの熱い思いが伝わってくるドキュメンタリーです。
かなりの数の映画音楽が時系列に登場し、その一つ一つの曲が出来あがるまでの過程が語られます。
モリコーネが携わった作品は1961年のデビュー以来、500作品以上もの映画やテレビの音楽があるそうだ。
この作曲した数からすれば私の知るモリコーネ作品は微々たるもの。
誰もが知る映画音楽は「ニューシネマパラダイス」でしょう。
私もこの曲が好きです。
モリコーネ指揮 ニューシネマパラダイス 愛のテーマ
個人的には、映画「ミッション」から「ガブリエルのオーボエ」が好きです。
伸びやかな広がりが感じられるこの曲を、最初に聴いたときは鳥肌がたったほどでした。
コンサートで、サックスやチェロの演奏を聴いたが、どんな楽器で演奏しても感動を呼び起こす曲です。
ドキュメンタリーとしては157分もあり長いと思うが、次から次に登場してくる映画と、その中に登場する音楽が、どのように生み出されたのか、モリコーネの話に引き込まれていくので瞬く間の時間でした。
単に、映画音楽だけではなく、クラシックシンホニー作品もあり、幅広い音楽作品を作曲していたことも分かった。
彼と作品に関係した人たち、彼を知る人、皆が絶大な賞賛をしていることは、作曲の才能ばかりではなく、その人間性も高く評価している。
奥さんに対する敬愛の深さに触れている場面があり、妻がモリコーネの支えでもあったことも感じとれます。
幸い、近くの映画館で観ることができたが、全国で上映している映画館がかぎられているのでご確認を。