数日出歩いた日が続き、少し疲れも残っていたので今日は外出せず休息日。
溜まっていた録画を2本鑑賞。
その一つ。
10月21日NHKプレミアムで放送した「それでも私はピアノを弾く 天才ピアニスト ブーニン 9年間の空白を超えて」です。
ご覧になった方も多いのでは。
忘れかけていたブーニンを、この番組が蘇らせてくれました。
長女からこの番組の放送日を知らせてきたので録画予約をしておきました。
長女は、ブーニンが1985年のショパンコンクールで19歳の若さで優勝したとき、その様子をNHKの特集番組「NHK特集 ショパンコンクール'85 ~若き挑戦者たちの20日間~」を観て以来、ブーニンの大フアンに。
コンサートにも足を運んでいたほど。
外国人ピアニストの中では日本で最も人気が高かった。
日本人と結婚したことも話題に。
国内の演奏ツアーも多かったし。
ところが、突如として舞台から姿を消した。
病気で療養中らしい程度はわかっていたが、年が経つうちに、いつしか忘れていた。
録画を観て、その9年間の全容が分かった。
ピアニストとして、致命的な手の病気と度重なる足のケガを乗り越え、夫婦二人三脚で臨んだ復帰公演までを記録したものです。
質問に涙を
奥さんは、かれの音楽を聴いてくれるお客さんがいる、それがブーニンたるところだと。
再起にあたっては、全面的に支え叱咤激励しながらサポートしてきた。
ホールで再び弾きたい、9年ぶりのコンサートを決意。
夫婦愛が、ブーニンの復活を成し遂げたことが良くわかります。
病気や怪我の克服に加え、9年間のブランク乗り越えるため、コンサート直前まで練習を続ける。
簡単に弾けたことが出来ないもどかしさや、本来持っていた技術には到底納得いかない苛立ち、久しぶりに聴衆に聴いてもらう緊張感などが伝わってきます。
そして、9年ぶりのコンサートを無事にやり終えました。
終わったあと奥さんのひと言。
私が一番うれしいのは、こんなに楽しんで弾いている姿は久々です。
ショパンコンクールで一位になった後の華々しい時代を知るだけに、現実を見せられ、早く完全復帰ができるよう応援して行たい。
そして、コンサートにも足を運び再起を喜びたい。
感動的な場面で何度もウルウルでした。
NHK交響楽団 ラフマニノフピアノ協奏曲大2番 25年は前の映像ですね
観終わってから20数年前のあることを思い出した。
1999年NHKが「あるピアニストの軌跡」を放送したあと、大反響になったフジ子ヘミングです。
あの番組から、彼女は復活するきっかけにもなった。
2年後の2001年、妻と聴いた東京文化会館のあの大ホールのコンサートを鮮明に記憶している。