妻が、夕顔(夜顔)を育てるようになったのは25年前にもなるだろうか。
種を蒔き、双葉が大きくなると鉢やプランターに移植してネットなどに絡ませ、暑い夏の夜を香りとともに真っ白な花が涼を感じさせてくれる我が家の夏の風物詩的な花です。
それも妻が逝ってしまってから、途絶えていた時期がありました。
ご近所に苗をあげた方が、花が終わると種を採り、毎年種蒔きから苗を作って花を楽しんでいることが分かり、その方に苗を分けてもらいました.
間違いなく妻が育てていた遺伝子を持つ夕顔が帰ってききました。
これを絶やしてはいけないと思い、その後は馴れないながらも種を採り苗を作って花を楽しんでいます。
6年目にして、蒔いた20粒の種が全て発芽しパーフェクトでした。
今までは半分も発芽すれば満足していたのに、今年の発芽率100%は大満足。
毎年3本を育てて、残った苗は知り合いに配ります。
毎年そうしているので、今では妻が育てたDNAを持つ夕顔が、10軒以上の皆さんに広がっているのは嬉しいことです。
2008年8月の画像です
夕方5時半ごろ、夕顔の硬く絞った蕾がほどけ、闇をうかがうように、ゆっくりと花の白さが大きくなり、周囲に芳香が漂よいます。
とばりが降りて、純白が夕闇に浮き上がる。