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今日の記憶を一言半句

陶芸の魅力波山の作品

昨日とは違い穏やかな快晴。

どこかに出かけたくなる陽気に外に飛び出した。

 

かねてから、企画展が予告されていた、笠間市にある茨城県陶芸美術館の「生誕150年記念 板谷波山の陶芸」に出かけました。

 

 

30年ぐらい前だったと思うが、板谷波山の美術展に行きその作品に接し、青磁や白磁に葆光彩磁という艶消しした不透明釉技法による微妙な色調に、絵画的で幻想的な陶器の美しさに魅了された。

 

特に、陶芸全体に興味を持つでもなく、板谷波山の作品に惹かれただけのことですが。

その後、板谷波山展があれば足を運んだ。

茨城県出身で、同県人として誇らしくも思っている。

 

昨年が板谷波山の生誕150年でした。

全国各地の美術館で巡回展示を終え、さらに全国から集まった選りすぐりも加わり、名作168点を展示しているのが、今回の「帝室のマエストロによる至高のわざ」板谷波山の陶芸です。

 

アール・ヌーヴォーをいち早く取り入れて、日本の伝統を洗練させた功績が陶芸家として初の文化勲章を受けた巨匠として知られています。

2003年公開の映画「HAZAN」をご覧になった方もいるのでは。

榎本孝明が板谷波山役の映画でした。

 

 

アール・ヌーヴォー様式とは「絵柄に、鳥・動物・植物・美しい女性の姿態などをモチーフに曲線を駆使した華やかな優美さが特徴的な作品」と解説されている。

 

 

作品の大きな特徴は、釉薬の下の素地に直接絵の具をしみこませる「葆光彩磁(ほこうさいじ)」の手法を取り入れたことだ。

「葆光」とは光沢を隠し、物の輪郭をやわらかく薄く描くことを意味する言葉で、独特のつや消し釉を用いて淡く幻想的な色彩を描き出している。

私には、このことが作品に惹きつけられた最大の魅力だったわけです。

 

今日も、上品な美しさと温かみのある作品に触れ、さらに魅了されました。

 

 

一部の作品画像を、ネット上に公開されているものからお借りしました。

 

 

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