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今日の記憶を一言半句

100年前に最新科学と物語を融合

昨日は北風がピューピュー、今日は曇天でさらに気温が上がらず寒く、一日中家篭りでしたので、今日も溜まっている録画を3本ほど観ました。

 

その一つ、11月20日にNHK-BSで放送した「歴史探索 宮沢賢治の世界-100年前なのに新しい」を観ました。

今年は、宮沢賢治の童話集が出版されて丁度100年の記念の年です。

 

数ある童話作品の中でも最高傑作は「銀河鉄道の夜」ではないでしょうか。

多くの方が一度は読んだり、あるいは学校の授業などで取り上げられたりしているから、宮澤賢治と銀河鉄道の結びつきはご存知のとおりです。

もう一つ加えるとすれば、誰でもすらすらと出てくる「雨ニモマケズ風にもマケズ・・・」でしょうか。

 

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「銀河鉄道の夜」は宇宙とか銀河とか一般の人にはなじみのない時代なのに、どうして 宮沢賢治は最先端の宇宙科学を取り入れた壮大な物語を思いついたのでしょうか。

そんなことを解き明かすカギを追う番組でした。

 

当時、最先端の観測所が岩手県奥州市にある国立天文台 水沢(旧緯度観測所)があったので賢治はここで宇宙や 銀河を学び、「銀河鉄道の夜」を書く重大なヒントを得て、実際の天文現象を物語に反映していることなどを解き明かしてくれました。

100年前に最新科学と物語を融合させていたなんて驚きです。

過去の放送で、このことを紹介していたが、より具体的な考察もあったから、深く知ることができました。

 

『銀河鉄道の夜』の中に、「ほんとうのさいわい」という印象的な言葉が何度も出てきます。

ジョバンニの親友カムパネルラと銀河鉄道の旅をするが、結末は川に落ちた同級生を助けたカムパネルラが死んでしまいます。

自分の命を犠牲にしてまで他の人の幸せを願うサソリの話も出てきます。

他の人の幸せのために生きるべきであるということ、本当の幸せとは、人のために生きることを賢治は言いたかったのだと思います。

 

賢治の詩や童話をたくさん書いていますが、それは心のスケッチであり、心に移ったもの見たものをそのまま書いていると言われますが、作品の一つ一つのそこには賢治が伝いたいメッセージがあり、彼の心の中の理想郷とも言うべき「イーハトーブ」があります。

 

宮沢賢治は37歳の短命でありながら、天文学だけではなく、文学、宗教、農業技術、鉱物、音楽など多岐にわたり、どん欲なほどの豊富な知識を持っていたことが驚きで、宮沢賢治ファンになりました。

 

よく紹介されるこの左の写真の姿は、右の大好きだったヴェートーベンの肖像画をまねたそうです。

 

私は、多少宮沢賢治オタク的なところもあります。

これまで賢治関連の放送した番組はほぼ観てるし録画保存し、宮沢賢治の足跡を訪ねて岩手に3度出かけました。

ほとんどの童話本も所有し読みました。

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