元高校教師のブログ[since2007/06/27]

地元仲間とのウォーキング、ハイキング、サイクリング、旅行の写真入報告。エッセイや意見も。

♪海女の子供♪ と絶対音感

2013-02-03 09:08:05 | 音楽

 小岩高校には延べ20年以上いたことになる。
 つまり、2期生、6期生、11期生、[→墨田川高校→江戸川高校]、27期生の担任をした。

 「担任持ち上がり」というのがあって、2期生なら、彼らが1年生から卒業まで、クラスが変わっても必ずどこかのクラス担任になり、その期の責任担任団になる。
 私の場合は教科が英語なので、(1年から卒業まで)可能な限り、各クラスの授業に出て、授業以外でも2期生全体に目を配る。だから、その期に関しては、生徒との繋がりが強くなる。(逆に言うと、他の期の生徒との繋がりは薄くなる。)

 6期生の頃は、唱祭といって、クラス対抗の行事が行われていた。当時は1年次は全クラス男女混合だが、2年次からはクラス編成を進路別にした。理系進学クラスを作る関係で、男子クラス・男女クラス・女子クラスができる。以下は修学旅行のときの私のクラスだ。

 合唱祭を控えたあるとき、歌う曲を何にするかという相談をクラスでした。そのとき私が学生時代に歌っていた曲を思い出し、「いい曲があるんだが--」と言った。すると、「それにしましょう」と生徒の声。「だって、みんなの知らない歌だし、楽譜も無いんだよ」と私が言うと「大丈夫、一先ず、歌ってください」と生徒たちの声。

 驚いたことに、私が歌いだすと、数名の生徒が紙に音符を書いていく。「先生、今の箇所もう1回お願いします」と言われ、繰り返した部分が2~3箇所。それなのに、あっという間に楽譜が完成。低音部を書き入れ、二部合唱の”海女の子供”ができあがり、直ちに印刷してクラス全員に配布。その日のうちに練習が始まってしまった。音楽クラスだったのだろうが、こんなことができるのが、クラスに何人もいたのだ。

(1) 海に生まれて 海に行く  海女の子供は 今日もまた
    ひねもす舟の ゆりかごに  ゆられゆられて 波の上

(2) 波をくぐりつ 藻をわけつ  母がえものを あさるまに
    子供は舟の ゆりかごに  ゆられゆられて 波の上

(3) 夕日を浴びて 帰りゆく  舟のへさきに 散る波と
    静かにきしる ろの音は  海女の子供の 子守歌

 話がそれるが、先日、教会でバイオリンを弾いている兄から「絶対音感」の話を聞いたのだ。たとえば、街中で車が警笛を鳴らしたとする。絶対音感を持っている者は、「あれは~の音」と即座に言えるそうだ。そうか、6期生の我がクラスの中には、この絶対音感を持っている生徒が何人もいたのだ。多分、小さい頃からピアノを習っていた者たちであろう。


青山学院大学ハイキング部「緑の歌集」(昭和30年)より

 学生時代にハイキング部に入った。歌も盛んで山を歩きながら皆でよく歌ったものだ。たしか「緑の歌集」というのを作っていて、部員は皆持っていた。昭和30年のものなので、もうボロボロで表紙は失くなっていたが中身は残っていた。
 ”海女の子供”も二部合唱でよく山でうたっていた。現在、ネットでも出てくるので、参考にしてください。リンク→https://youtu.be/r-n2FmbEwQU

この歌は、二年次に移った「児童文化研究部」でも愛唱歌となっていた。

 

◎勤務高関係のの写真は、これで終わり。次は学生時代になる。因みに、私の兄の子供、つまり、私の姪も青山の後輩で、青学のオーケストラでバイオリンを弾いていた。当然、彼女も「絶対音感」を持っている。  


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