そこの若い女医が、肩のレントゲン写真のモニターを私に見せながら説明してくれた。左の肩甲骨上部に白い塊がある。「これは石灰化したものです。注射一発で直るでしょう」。そう言って、その場で、その部分に注射してくれた。「溶けるのに時間がかかりりますが、今日中に楽になります。」
なぁーんだ、それまで私が背中に朝夕貼っていた湿布薬は全く関係ない ことが分かった。毎日入浴して温めるのも飲酒も、いけないのではと思ったりしていたが、これも無関係だったのだ。
最初に突然痛みが出たとき、何が原因か分からなかった。思い当ることが無い。
十年以上前にも経験した。重いPCデスクを動かすのに肩をデスク下に入れたのが原因らしかった。痛みはしばらく続いたが、その時は最後には治ってしまった。今回も同様と思って10日以上我慢したわけだ。
その間、原因に関して思い巡らしたが、11月21日の物見山ハイクかなと思ったりした。実は、岩殿観音堂前の階段で、ザックを背負いカメラを前方に向けたとき、バランスを崩して後方に転がり落ちた。「頭を打ってはいけない」が咄嗟に閃いて、左傾しながら身体の左側を下にして倒れた。何しろ、心臓の大動脈にステントを入れている。だから、血液さらさらの薬を2種類、毎日飲んでいる。このため、頭に衝撃を受けると脳内出血で命が終わることになっている。
太平山ハイクまで、何にもなかった。それでも、少し間を置いて発症するとの説もある---だが、一か月近く前のことだ。
そんなことを考えていると、「後は、薬を出しますから、一日3回それを飲んでいけば、徐々に治って行きます。」と女性ドクターの声。
12月12日のウォーキングの日まで、右手は使えるが左手が使えないので、着衣が
儘ならなかった。それが、注射一発で劇的に変わった。打ったのは午前10時ごろだったが、夕方には左手を少し動かせるようになり、痛みは1/4位?になった。
翌日からは朝昼晩の薬で痛みが徐々に和らぎ、一週間後の本日では、完璧ではないが、日常生活にほとんど支障がなくなった。