この世から「照月湖」が消滅した。北軽井沢にあった湖だ。文字入力で入力しようにも、この固有名詞が出てこない。文字自体が抹殺されてしまったのだ。 私と同様に、学生時代にクラブの合宿でお世話になった者が多いと思う。高校生も夏の林間学校で利用している。言うなれば、我々の青春時代。谷川俊太郎や岸田今日子など、多くの文化人を育てた湖でもある。
この湖のことを知らない人は、ぜひネットで調べてもらいたい。 リンク先→http://www.geocities.jp/tetchan_99_99/2004/20040703.html
私は学生時代に人形劇などをやるクラブに所属していた。夏合宿は、この湖の近くにある校舎風の建物で寝泊りし、練習したり、近くの小学校に遠征したりした。 そのときの先輩が作ったのが、昨日「私の日本の歌百選(歌謡曲以外編)」に載せた「照月湖逍遥歌」である。一般の人はこの歌を知らないだろう。だが、ここにきて、この歌の価値が俄然増してくる。ぜひ、愛唱してもらいたい歌だ。
白樺の 林をぬけて 星さゆる 空をのぞめば わがおもい 遠くはるかに 去りゆきし 友をしのばん 照月に集いし 友よ 今すでに 万里の客(カク)なり
作った人は、旧制高校の匂いが残る先輩で、ひょうひょうとした魅力があった。ザイルだの、独峰(ドッピョウ)だのと、山の話も、ずいぶんこの先輩から吸収した
メロディーは、「惜別の歌」や「北帰行」調といおうか。低音部をカノンで被せていくと良い。二番、三番があるのだろうが、彼が直接それを歌うのを聴いてない。現在、群馬県在住である。