奥日光湯ノ湖湖畔に「おおるり山荘」がある。例によって往復無料送迎バスを利用した。1泊2食付5,300円で13名の仲間と常磐線松戸駅近くからバスに乗り込んだ。
首都圏を中心として、有名ホテルのコックら25名が、約50丁(?)のチェーンソーを持って24日の湖畔に集結した。午後2時から翌朝の9時まで、マイナス10度以下の中で夜通し彫り上げるという。確か女性も3名(?)参加したようだ。それにしても、大きくて重い氷を相手に、相当な体力と根気が要ることは間違いない。
幸いなことに、我々はその制作過程を見ることを許された。職人というものは気難しいもので、本来なら、仕事の最中にチェーンソーや鑿や電気コードなどがごった返す所にヤジウマが、どかどかと入ってくるのは最も嫌うはず。ところが、彼らは嫌な顔一つせず、一般観光客の見物を迎えてくれ、ときには会話すらしてくれた。さすがホテルマン、客相手の職業柄なのか、人間ができている。
さて、前置きが長くなったが、今回は「その1」ということで、会場周辺の冬景色をコンパクトカメラで撮影したものを発表する。「その2」「その3」へと続くので、女神たちの氷のオブジェを期待して欲しい。
上の案内板で「現在地」が会場。そのすぐ後ろが「おおるり山荘」。山荘と言っても、温泉掛流し大浴場付きの大型ホテルである。
右のホテルが「おおるり山荘」。前方には栃木県と群馬県の県境の山並みが聳えている。その後ろに菅沼・丸沼があるはずだ。
山荘の部屋から湯の湖を見下ろす。湖の手前の「かまくら」群が彫刻の会場だ。
山荘の部屋から見下ろす。手前が「ぼんぼり」で、奥の緑の光が制作会場だ。
この山は金精峠の右手にある温泉岳であろう。大学1年のとき、ハイキング部の夏合宿で登った山だ。
制作中の作品は、この「かまくら」の中にある。少しでも融けるのを遅らせるためと考えられる。
夜の制作現場
早朝の湖面
朝の陽光が山の斜面を赤く染め始めた。
今はボートもお休みだ
湖面には水鳥が泳いでいる。
朝陽を浴びてまぶしい
※→「その2」、「その3」へと続く。