元高校教師のブログ[since2007/06/27]

地元仲間とのウォーキング、ハイキング、サイクリング、旅行の写真入報告。エッセイや意見も。

「歴史街道・小野路~布田道~Ⅰ本杉公園」を歩く

2016-11-06 10:51:26 | ウォーキング

実施日;2016-10-4
天気;晴れ、気温も丁度よかった。
参加者;鎌ヶ谷ハイク&ウォークの会、メンバー

電車とバス;行きの電車;新宿→新百合丘→鶴川
バス;小田急鶴川駅⑤[バス*](9:10)--[多摩センター行]--(9:26)サンシティ町田
       *⑤番のりば。駅から離れているので、駅員に尋ねないと分からない。
帰りの電車;唐木田→(16:24)--[急行我孫子行き]--(17:56)松戸→新鎌ヶ谷

徒歩コース・タイム--*トイレ// サンシティ町田(6キロ)Ⅰ本杉公園(3.5キロ)唐木田駅 
    [バス停出発前に、本日の歩行コースなどを説明]
 バス停(9:45)→(9:55)野津田公園*(10:20)→小野路→小野路宿里山交流館*
 (11:20)→小野神社(11:55)→布田道への分岐①→関谷の切通し→分岐③→
 [農道]→分岐④→[尾根道]→[分岐]⑤→(12:55)[1本杉公園南入口](13:30)→
 尾根幹線道路→(13:55)ガスト[昼食](15:30)→[車道脇・歩道歩き]→セブン・イレブン→
 →「よこやまの道」に入る]→多摩福祉センター→(16:00)唐木田駅
 ◎上記の丸数字は[地図2]に記された分岐点の数字です。
◎ 下の各地図で、右肩が見えない場合は、最下段のバーを右にスライドしてください。
  下記写真で、(S) とあるのは、同行者S君撮影です。


Mapion 地図データ にソフト「ペイント」で上書きして作成。[地図1]  


カシミール3Dの地図+GPS logger "m-241" + ソフト「ペイント」で作成。[地図2]


(S) 君から送付の「Yahoo! ルートラボ」に、一部「ペイント」で上書きしました。[地図3]
街中はS君のタブレット地図が威力を発揮する。  


野津田公園・ピクニック広場で。遠足の子供たち。


野津田公園・湿性植物のある沼


(S) 何月屋銘木店で。信号・野津田公園北口から此処までの道路は車の往来が激しく、
小野路の雰囲気がない。だが、この店に来て、ようやく往時の雰囲気になる。
巨木の立派な一枚板が並び、北米産black walnut(クルミ) の板には 53万以上の値がついていた。屋久杉の板もあり、高級旅館やホテル、金持ちのテーブルを飾るのであろうか。


(S) 小野路は現代も往時も交通の要であったのだろう。昔の建物は数少なくなった。
向こうに見えるのは、旧名主・細野家を改修した小野路宿・里山交流館で、休憩所と
観光案内を兼ねた建物です。建物はもとより、庭も味噌蔵もあって立派です。


交流館でお茶を飲んだり、コース案内をしてもらったり、ついでに出来立てのコロッケを
食べたりしてゆっくり休憩した。上の集合写真は庭で写しました。


(S) 『972年頃に武蔵国司として赴任した[小野篁(たかむら)の7代後の子孫]小野孝泰
     が、この地に祖先の小野篁を祀ったのが始まりとされる』とあり、孫の小野道風の名
     もある。
    近くの山里に小町の井戸というのがあるらしい。だが、里人の願望が生んだ伝説だと
     言われている。


小野神社とS君

 
① 狭い道だが、ここから布田道へ。    少し入ると、車とは縁遠い田舎道だ。 


ちょっとした見晴台から山里を見下ろす。

 
ここは変形三叉路で要注意。我々は小野路宿から来たが、左の一本杉公園を選んではいけない。斜め右手を上る細い道を選ぶ。 そうすると、上記右写真の切通し道になる。


(S) 素敵な道になってきた。峠は近い。

 
(S) 峠のすぐ傍の枝道          関谷の切通し。近藤勇も通ったという。


最上部で記念写真。右端はS君。


分岐点③で布田道と分かれ、左の農道に入る。ご機嫌な道で、このまま最後まで行ける
と思ったのだが---。分岐点②及び、その直前の左に入る山道も調べたが、いずれも行き
止まりだった。分岐③からの農道も、最終的には✖で、止む無く④まで引き返し、(地図で見て)右手の尾根を目がけて山道へ入る。標識も無いし、少々不安であったが、道は続いて
いるので、上に出ても下の写真のような尾根道を進んだ。

 
(S) 平坦な山道になる                      (S) 右側が竹柵になった。里人が歩く道なのだ。

 やがて尾根道が終わりになり、下ったら正面に恵泉女学園大学の建物が遠くに望まれた。やれやれ、尾根道は正しかったのだ。
 分岐⑤を左に入ったが、すぐに視界は閉ざされ、再び森の中の山道を進むことになった。

最後に降り立った所が一本杉公園前の車道で、左に進むと公園南口入口に出、そこから
階段を上り、炭焼き小屋を過ぎて旧加藤家住宅に着いた。
ここで、管理人と話をしながら日当たりの廊下で休憩させてもらった。


(S) 庭(右下)にはチャボが遊んでいた。

さて、この場所は「防人の道」とも「よこやまの道」とも呼ばれている古代の道だ。
残雪の「多摩よこやまの道」を歩く

この古民家の下方には豊かな自然が広がっている。池の左手に万葉歌碑がある。
  『赤駒を山野に放し捕りかにて 多摩の横山徒歩(かし)ゆか遣らむ』

 万葉時代は放牧場もあったのだろう。夫に召集令状が来た。遠く離れた九州の地へと
夫は防人兵として旅立つ。男手を失った妻として、夕方、山野に放した馬を取り込むこともできない。そのような状況で、峠道を往く夫を見送る妻。もう二度と彼の姿を見ることはないだろう。



 公園の南口入口から出て、南多摩尾根幹線道路に出たが、かなり遠回りになってしまった。加藤家から北へ(江夏豊の引退試合が行われたという)一本杉公園球場側に歩くのが正解のようだ。信号・小野路排水場前から道路の歩道(側道)を信号・多摩南野まで歩き、そこのガストで昼食兼打合せとした。
 昼食後、S君のタブレット地図を頼りに、セブンイレブンまで側道を歩き、そこから左に折れて「多摩よこやまの道」に入った。
 なかなか良い道で、よく整備されている。右下は多摩ニュータウンの街並みで、左は緑の
自然。やがてゴルフ場の脇を抜け、KDDI 建物の裏に廻ると以下の通りだ。↓

↑ 行く手右の崖上に城状建物が現れ、ド肝を抜かれた。まるで中世ヨーロッパの古城だ。
  多摩市総合福祉センター付属の「アクアブルー多摩」だという。大浴場のようだ。

 ここで「よこやまの道」と別れ、唐木田駅に向かう。帰りの電車は松戸まで一直線だ。 


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