the Saber Panther (サーベル・パンサー)

トラディショナル&オリジナルの絵画芸術、化石哺乳類復元画、英語等について気ままに書いている、手書き絵師&リサーチブログ

オリジナル絵画作品 『The Unity』 改良版 F50 ナトドメリライオン登場

2023年04月09日 | 名画の世界

"The Unity (the second version)"

油彩 F50号 キャンバス 2023 2/27

(ロー・レズ画像 スナップショット)


絵画 Original painting by ©the Saber Panther サーベル・パンサー(All rights reserved)


久し振りに、私の絵画作品を紹介させてもらいました。
同タイトルで去年発表していた作品を、テーマはそのままに、構図を少し変更して制作しなおした、第2ヴァージョンです。
ミクロコスモスとしての個と、マクロコスモスとしての宇宙。
究極的には全一的次元に至る、という世界観を、作品にしています。
ライオンは、自然の畏怖の元型(アーキタイプ)として、象徴的に取り込んでいます。

作品テーマ

この絵画作品では、個物の具体性(人物、ライオン、山々…など)を描きつつも、万物が個別性を超えてつながり、透き通しとなる、
そんな量子的次元をも同時に描出することを企図。
宇宙に「目」がある様子は、主客の区別を超克した境地(ワンネス、ユニティー)を象徴しています。
同時に、ここでは個別性も紛うことなく現出している。なぜ同時なのか?
 
個別性(事物事象)もワンネス(量子的 / 形而上学的リアリティー)の三次元的顕現にすぎず、言い換えれば、事物事象の「背後」には常にワンネスが伏在する、と考えるから。
 
ワンネスが万物の本体であるなら、有の極限であるはずなのに、人がこれを体感し得るとき、無限定、無分節(主客未分)のワンネスは、即ち無でしかあり得ないという、矛盾。

伝統的悟りの観点から個別性リアリティーを超克し、究極的ワンネスの側面のみを重視するなら、この作品はいわば、「悟り」に至る一歩手前の境地を可視化した、とも言えます。
全と一、有と無の両面が同時的、矛盾的に透き通しで現象する実存体験の、可視化ということ。

悟りの一歩手前と言うと、作品テーマとしては弱いようですが、一切の限定化を拒否する「無」を描くことはできないでしょう。
形而上学を絵画で扱う場合であっても、具象画を標榜している以上、何事か描かないことには、作品が成り立ちません。
 
作品中のナトドメリライオンは、別に大型のクマとかトラ、竜などでもいいのですが、自然の畏怖を象徴したる、「元型(アーキタイプ)」として取り入れています。
 

title 'The Unity' (the second version)
Oil on F50 size canvas
(low-res snapshot)

2023 2/27
 
This painting is the second version of the same title, rather more finely painted than the first one.
This painting is now for sale.

While depicting the concreteness of individual things, this work also depicts a metaphysical realm in which all things are connected at the energy level beyond individual distinctions. 
Microcosmos and macrocosmos(God) are ultimately a one, the oneness.

The lion here is depicted as the architype or symbol of the awe of nature. (it can be the bear, tiger, dragon or any animal formidable, yet beautiful)

 
「ナトドメリライオン」については、こちらの記事を参照してください

 
絵画 & 文責 Original painting and text by ©the Saber Panther サーベル・パンサー(All rights reserved)
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