どうでもいいこと書いてます

食べることと、ややマニアックなこと

水を縫う

2021-11-05 19:47:00 | 
寺地はるなさんの本。
高校生の夏休み課題図書だった本です。




これを高校生が読むのかー。
これを読んで高校生が何を思ったか感想文が読みたいです。
私の感想はすごくよかった、です。

主人公の姉が、小学生の頃痴漢に遭うのですが、私も小学生の頃痴漢に遭ったことが何度かあります。
母に相談して、
「あんたはムチムチして色っぽいからね〜」
と言われたこと、結構傷として残っています。
私がムチムチして色っぽいから痴漢に遭うの?
私が悪いの?
ってモヤモヤしました。
主人公の祖母みたいな大人が、私の身近にもいてくれたらなあ…。

自分が遭ってきた酷いことを、娘には味わせたくないと思うあまり、空回りして夫を引かせることもあるけど、
「だってあんた男やん!」
と思ってしまいます。
夫には、自分の経験談を交えて話したり、一緒にクローズアップ現代(子どもの性犯罪被害)を見たりして、ひとごとではないと分かってもらえるように努力中です。

この小説の主人公は、「男なのに」裁縫が好きな高校生。
クラスメイトにからかわれても、母親に「普通」でいることを求められても、好きなことをやめない。
こんな子が増えてほしいな、と思います。
以前私の父が、ハンドメイドにいそしむみかん(小5)に、
「さすが女の子、手作りが好きなんやな」
と声をかけ、みかんは
「別に女の子だからじゃないよ。私が好きだからやってるだけ」
と答えていて、そんなに心配することもないのかな、とも思いました。
今は学校でもそういう教育を受けているんですね。
父も、みかんの言うことは素直に聞くので、
「あ、今はこんな言い方したらあかんのか」
ということも増えました。
希望を持って生きたいと思える本でした。
あと刺繍がしたくなりました。

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