どうでもいいこと書いてます

食べることと、ややマニアックなこと

図書館まで徒歩10分

2024-04-24 10:46:00 | 
毎月6〜7冊ぐらい図書館で本を借りて読むのですが、最近はこんな本を読みました。



みかん(中2)が小学生の頃よく読んでいた「5分後シリーズ」。
なんと私が高校生のときの国語の教科書に載っていた「夏の葬列」が入っていました。



いまだに忘れられない強烈なインパクトがあった話なので、みかんにも読んでもらいました。
ただ、子どもが読みやすいようにか、方言ぽい言い方を標準語に変えてあったのが残念でした。
あれがよかったのに!

続きまして、柚木麻子さんの「マリはすてきじゃない魔女」。



ふたりの魔女ママとくらす11歳の魔女マリは、食いしんぼうで、おしゃれが大好きな女の子。「魔法は自分のために使ってはいけない」きまりを今日も忘れ、ジャムドーナツを「倍数の魔法」で巨大化させたから学校じゅうが大パニック! 親友ふたり、算数が得意なスジと魔女に憧れるレイのおかげで無事だったのに、ママからはお説教。大人たちは、みんなと生きるためには、人の役に立つ「すてきな魔女」になりなさいっていうんだけど、それってなんかヘンじゃない……?(エトセトラブックスより)

アニメや映画の魔法使いの女の子に課せられたものが厳しすぎるんじゃないかな?自分のために魔法を使ってもいいんじゃないかな?
と思って書かれたそうです。
みんなに素敵と思われるように振る舞いなさいって、現実の女の子にも当てはまるなあと思いながら読みました。
大人も子どもも読んでほしい本です。

そして「パンとスープとネコ日和」。



だいぶ昔に1巻(?)を読んで、映画も見たのですが、これはもう5巻です。
こんなに続いていたとは知りませんでした。
映画を見たときに、原作と違っていてがっかりして、そのまま続編も読んでいませんでした。
もったいなかったです。
群ようこさんの本は、気が合わない人もいるよね、無理に合わせることもないよね、というところがいいのに、映画ではみんな仲良しよかったね!みたいな終わりですごく嫌だったのを覚えています。ちょっともう詳しくは忘れてしまいましたが。
今は群ようこさんの「れんげ荘物語」の最新刊と寺地はるなさんの「こまどりたちが歌うなら」が回ってくるのを待っているところです。
まだかなー。


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照子と瑠衣

2023-11-04 11:21:00 | 
私の好きな作家さんが薦めていたので図書館で借りてみました。
ネタバレあります。



まず表紙を見て「照子と瑠衣」って「テルマ&ルイーズ」だよね?すごい!懐かしい!となりました。
「テルマ&ルイーズ」、昔見た時はハッピーエンドだと思っていたのですが、今考えるともっといい方法あったやろ…と思ってしまいます。
映画のレビューを見てみたのですが、「セクハラやモラハラなどの加害や、男性優位の社会から自由を手に入れる話」と書いている人がいる一方で「バカ女のやらかし映画」と書いている人もいて、そういうふうに見える人もいるんだ!とびっくりしました。
いまだに「女に起こる悪いことは全て女のせい、反撃なんてもってのほかでバカ女のすること」と思っている人が少なからずいるということで。
映画は1991年のものですが、このレビューは2021年に書かれていることに驚きます。

「照子と瑠衣」も「テルマ&ルイーズ」のように2人で元の居場所から飛び出すのですが、「逃げ出した」のではなく「見限った」というのがよかった。
犯罪行為はありますが、誰も死なない。
照子と瑠衣がこの世界に存在したまま幸せに暮らせるようになって、本当のハッピーエンドだなあと思いました。

先日会った高校時代からの友だちとも、今が一番楽しいかも、と話したばっかりでした。
年齢を重ねると、体力や体調面では不安になることもありますが、そのほかの面ではいろいろなことから解放されて、自由なのかもしれません。
彼氏いないの?結婚しないの?子どもつくらないの?2人目は?
全部聞かれなくなったのほんとせいせいする。
まあ「仕事しないの?」って聞いてくる人はいますがほんとほっといてくれ。
照子と瑠衣のように、年老いても友だちと面白おかしく生きていけたらいいなーと思いました。


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100分de名著

2023-02-01 16:19:00 | 
1月に放送されたNHKの「100分deフェミニズム」が面白かったので、そこで紹介された本を図書館で借りてきました。



読んでいたらだんだん辛くなってきました…。
この本が出版されたのは2010年。
2023年の今、世の中がマシになったとは思えないけど、その頃はちょっとした違和感をうまく言語化できなかった私が、今は自分の言葉でおかしいと言えるようになっただけ進歩したと言えるのかな。
これを読むべき人は絶対に読まないんだよなぁという絶望感はあります。

再放送があるのでぜひ見てほしいです。
100分deフェミニズム - 100分de名著

100分deフェミニズム - 100分de名著

2022年さまざまな女性差別問題や性暴力事件等が社会を襲った。この社会にはまだまだジェンダーを巡る差別が潜在している。私たちはこの状況にどう向き合えばよいのか?...

100分deフェミニズム

 
こちらも面白かったので再放送をお見逃しなく。

ジーン・シャープ“独裁体制から民主主義へ” (4)非暴力闘争の限界と可能性 - 100分de名著

ジーン・シャープ“独裁体制から民主主義へ” (4)非暴力闘争の限界と可能性 - 100分de名著

「独裁体制から民主主義へ」の出版から時を経て、独裁権力側も非暴力による市民運動について研究を重ね、初期段階からその芽が出ないように機先を制する動きも出ている。...

ジーン・シャープ“独裁体制から民主主義へ” (4)非暴力闘争の限界と可能性

 

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百人一首のスキンヘッド

2023-01-03 15:07:00 | 
お正月といえば百人一首。
年末に図書館で借りた本が面白かったです。



身分の高い人は畳の縁が豪華とか、どら焼きと三笠の話とか「へえー」がいっぱいでした。
姉と
「でも坊主も豪華な畳に座ってる人いなかった?」
「天皇が出家して坊主になったら豪華な畳なんちゃう?」
というやりとりをしていると、横で聞いていたみかん(小6)が、
「坊主坊主って!スキンヘッドって言いなよ!」
と怒られました。
百人一首のスキンヘッド。
これからは坊主めくりのことスキンヘッドめくりって言うね。

実は私、大学で百人一首の勉強をしていたのですが、全然覚えてなくてびっくり。
そういえば習ったなーということもたくさんあって、読み応えがありました。
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13歳からの地政学

2022-10-12 10:34:00 | 
大人向けの地政学の本が実家にあるのですが、どうも頭に入ってこなくて挫折しました。でもこれは読みやすくてわかりやすかったです。
「13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海」
田中孝幸



○世界のほとんどのデータは海底を経由し、海の支配は情報をおさえることにつながる

○情報はたくさん集めても、分析して使えなければ持っていないのに等しい

○核兵器は①原子力潜水艦②海中からミサイルを発射する能力③深くて安全な海、の3つをそろえてはじめて最強のアイテムになる

○遠くの国と仲良くして近くの国の脅威に対応する「遠交近攻」は地政学の王道である

○アフリカが貧しい最大の原因は、お金が欧米などに大量に流れ出ているためである

○日本はなぜ敗戦ではなく終戦と言うのか
→敗戦を天災のようにとらえたのは復興のための知恵だったが、マイナスの面もあった

○世界では植民地として支配された国の方が多く、加害国の日本が「解決済み」と言っても被害者側の国々からの理解は得られにくい

○内向きの国になると周りの人々の気持ちがわからなくなる

今までふんわりとしか知らなかったことがよくわかりました。
「日本は他国を侵略したことなんかない」なんて言ってる人は是非読んでほしい。
最後に兄妹が出したテストの回答がすごくよかったです。
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ペンギンのトコトコ

2022-09-04 11:58:00 | 
これ欲しさにハッピーセットを買いに行きました。



めちゃくちゃかわいい。
ちゃんと絵本。



みかん(小6)は全然興味ないみたい。
照り焼きチキンフィレオがおいしかったそうです。
ハッピーセットのセットドリンク、紙パックだと思って野菜生活にしたのに、氷の入った紙コップに入っててびっくり。
持って帰ったら氷が溶けて、だいぶ薄まってました…。

人手不足なのか、
「マクドで働くのに興味ないですか?」
と声をかけられました。
実は学生の頃バイトしたことあるんですよねー。
またやってみようかしら。


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まぼろしの「日本的家族」

2022-09-03 15:02:00 | 



読みながら何度も「ひぇっ」と声が出ました。怖すぎる。
2018年の本です。
今まで自民党が何をしてきたか、憲法が改正されたらどうなってしまうのか、詳しく書かれています。
たくさんの人に読んでもらいたい。
そしてカルト政党の独裁政治が早く終わってほしい。

7月の選挙までの間、何度話しても
「そうは言っても自民党はいるやろ」
と言っていた我が夫。
連日の統一協会の報道にはだんまり。
夫も洗脳されているのかバツが悪いだけなのか。
例え推しでも悪いことしたら批判できる人であってほしかった。
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夏の読書記録

2022-08-19 13:08:00 | 
去年の8月から今年の7月までで、110冊本を読みました。
1ヶ月に9冊のペース。大体図書館で借りてます。
読書ノートを付けているので、それを読み返すのも楽しいです。

最近読んだのは



訳が今っぽい感じで読みやすかったです。
なんともいえない面白さがあって、とてもよかったのですが、私の後は誰も予約がなくてびっくり。
みんなもっと借りようよー。

そして、私が大好きな寺地さんの最新刊。



85歳の祖父と一緒に暮らすことになった孫の桐矢の話。

この本に限らず、完全な悪役も、非の打ち所がない人も出てこないのが寺地さんの本のいいところだと思うんですよ。
どんな人にも、それぞれの感情や歴史がある。
全て丸く収まって、めでたしめでたしじゃないけど、最後は希望が見えて終わる感じも好きなんです。

「カレーの時間」、従姉妹の婚約者のSNSが、思わず本を一回閉じるぐらいヤバかった(笑)
あと、おじいちゃんに言う桐矢の台詞がよかった。

「過去は消えへん。ぜったいに」
嫌だったことやつらかったことは、いつまでも人の内側に留まっていて、完全に消えてくれない。

これはうちの夫にもう一回伝えておきたいですねー。
夫の実家に対する私の感情を、全く理解できないみたいなので。

そして恩田陸さん。



これまた私が好きな理瀬シリーズの最新作です。
久しぶりのミステリって感じで楽しく読めました。昔はよく読んでいたので、ちょっと懐かしい感じ。
とある武将の家紋が出てくるのですが、誰とは書いてないので調べたり。
最後に理瀬が手にするあれって大河にも出てきたけど、そういう繋がりもあるのかな!?



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ヨシタケシンスケとハリーポッター

2022-07-24 12:19:00 | 
図書館に行ったら、ヨシタケシンスケさんの栞が置いてあったので、もらってきました。



そして「ハリーポッター」。
大昔に原作も映画も挫折してそれきりだったのですが、友だちの子ども(小6)がハマっていると聞いて、再チャレンジしてみようと思いました。
映画の吹き替えは小野賢章さんだし!
ハマったら楽しそうだし!

昨日は、今まで一度も見たことがなかった「ネバーエンディングストーリー」のラストを見ることができました。
なんか、いろいろすごかったです。



なんの余韻もなく、突然終わってびっくりしたけど。
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どうにもならなくて苦しくなる本

2022-06-19 11:18:00 | 
「僕の狂ったフェミ彼女」



読んでてすごく辛くなりました。
あるあるが多すぎて。
彼氏に全く悪気がなく、むしろ「俺って優しくて理解あるでしょ?」という態度に腹が立って腹が立って。
ちーがーうー!
守ってもらいたんじゃない。対等に扱ってほしい。
男性にこそ読んでもらいたいけど、どうしたら読んでもらえるんですかね?

「これからの男の子たちへ」



「男らしさ」の呪縛は何歳から始まる?わが子をセクハラ加害者にしないためには?
ジェンダー平等時代の子育て論。

我が家には女の子しかいないのですが、子どもの性別関係なく勉強になります。
私がもやもやしていたことがビシッと書いてあって、何回もなるほど〜となりました。
「男の子はアホやから」で許されてきたことが、結局誰のためにもならないとか。
夫にも
「みかんは学校でジェンダー平等とかLGBTQとか習ってくるから、親もアップデートしないとお父さんお母さんの考えは古いって言われるよ。一緒に勉強しよ!」
と言っているのですが、めんどくせーって思われてるでしょうねー。

私と姉は、父とはなるべく関わりたくないと思っています。
昔の考えのまま、それを注意されれば開き直って逆ギレするような人なので。
みかんと夫がそんな関係にならないようにという私の優しさなんだけどな。

この本の対談のなかで小島慶子さんが、夫に伝え続けるのはあきらめて、息子たちへの連鎖を断つことに注力してます、と言っていました。
私も夫のことはあきらめた方がいいのかな。
価値観の違いって結構しんどいから、みかんが大人になって家を出た後仲良く暮らせるのかなーと考えたりします。
最近近所の人(60代)が夫を残して家を出たので、余計に色々考えてしまうのでした。
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