佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

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研究会お知らせ

2009年04月08日 21時20分39秒 | 研究会・学会
Ryokoです。
富山に移って、この画面に記載するのは初かも!?知れません。お久しぶりです。

今週金曜日、マリトピアで佐賀・筑後びまん性肺疾患研究会があります。私の現ボス、富山大学附属病院病理部の福岡先生が病理コメンテーターとして毎年参加であり、今年は私も富山から参加予定です。

当日は3例の症例検討が予定されており、画像の供覧に引き続き、直接病理の詳しいコメントが聞けるのは、画像診断に非常に役立つと思います。佐賀大、久留米大、白石共立病院から症例をお預かりしていますが、今年は講演がないので、症例解説に加え少しオマケ知識をお話してもらえるはずです。

びまん性肺疾患は度々目にしますが、日常診療では病理に行きつくことも少なく、また、画像・病理ともに専門性が要求され、知識を深めにくい分野と思いますので、ぜひ来ていただけると嬉しいなぁと思っています。

 では当日、お会いしましょう
※自宅で書いたので、詳しい時間がわかりません。たぶん、19時?だれか追加記載お願いします。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おひさしぶりです (mune)
2009-04-08 21:45:10
金曜日の研究会、楽しみにしています。
こどもを預けていられる時間まで、存分に勉強させていただこうと思います!
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お疲れさまでした (Ryoko)
2009-04-11 07:48:28
研究会、お疲れさまでした。いつものこの会より、たくさんの人が来ていて嬉しかったです。Kuma先生やYamaken先生は読影やコメント、お疲れさまでした。報告をUPしてくれる若手がいるといいなぁ

昨日は久しぶりに明月館で佐賀牛を食べました。おいしかった☆福岡先生も喜んでおられました。
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みごとな錦でした! (mune)
2009-04-12 23:52:44
お迎えの都合で、最後まで聞くことが出来なくて残念です。
報告記事を書こうと思ったのですが。
ところで、DIP,RB-ILDなのですが、すりガラス影そのものに特徴があるような気がするのですが、その辺りは何か報告(あるいはtips)はあるのでしょうか?
あと、非結核性抗酸菌症では、菌体がごくわずかの部位でも高度な所見(空洞を伴った浸潤影)が見られたのは、二次性の変化が加わっていると考えるべきなのでしょうか?
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答えになるかなぁ (Ryoko)
2009-04-13 06:54:03
非結核性抗酸菌症では菌が見つかりにくいのが普通で、画像で典型的というときも培養で生えないとか、証明できない、とかいうことが多く、それが「らしさ」でもあるように思います。病理で抗酸菌染色をしても結核のほうが見つかる数も頻度も高いようです。おそらく、M.aviumよりM.intraの方が空洞形成のような目立ったリアクションが見られる頻度が高いはずですが、どこまでが二次性変化かはわかりません(そもそも感染症は感染に伴う宿主のリアクションが所見のほとんどでしょうから)。うまく答えられずにすみません。

DIPのすりガラス影(純粋にRBのみだとすりガラスはほとんどないですが、線引きは微妙)の特徴は、私が思っているのと同じかな?研究会のとき画像を見て話していたことでしょうか?DIPのみでなく、GIPにも同じ傾向があるようで、airspaceにMφが溜まる病期の共通所見かと思っています。自分の思っていることと完全に同じことは記載されていないので、調べたいなぁと思っていますが、そもそも病理をとって診断されることが少ない(増悪傾向が乏しいことが多い)ので、難しそうです。いっぱいVATSしているところと組まないと出来ません。本当に答えになっていなくてごめんなさい
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NTM (kum)
2009-04-13 11:59:22
NTMはなかなか菌が捉えられません。
NTM疑いで経過観察や治療をしている症例は一般的なことです。

あの症例検討で呈示された症例に関しても、基礎にNTMが存在することは、画像上、ほぼ確定的だったのですが、その他にNTMによる所見としては、非典型的な所見(胸膜直下の線維化)があったことが気になる所見でした。(VATSのときには、採取する場所は可能なら2ヶ所いくべきです。)

また、右下葉の陰影に関しても、NTMによる変化としては、浸潤影と離れた位置で気管支壁肥厚が目立ちすぎた点などが、通常のNTMだけによる所見としては非典型的でした。

従って、あの右下葉の陰影がNTMだけによる所見かどうかが非常に疑問に思えたわけです。

もう少し、意見をのべたいところもありますが、これ以上は・・・。
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SRILD (kum)
2009-04-13 12:08:00
DIPとRB-ILDのすりガラス影の違い?
なかなか鋭いですね。
たぶん、DIPではpathyな感じで、RB-ILDではnodularな感じといえばいいでしょうか?

でも、あの呈示された症例は上肺野ではRB-ILDぽくって、下肺野ではDIPぽかったですよね。

だから、あの時に、私はSR-ILDとまとめて診断したわけです。

病理学的に詳しいことは、RYOKO先生にお任せします。

呼吸器領域の画像診断って、”・・・ぽい”とか”・・・のような感じ”とかいう所見が多いような気がします。

本当は、一刀両断に診断できればいいのでしょうけど、それが、なかなか難しいのがこの領域なんですよね。
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すみません。 (Ryoko)
2009-04-13 13:35:38
DIPとRB-ILDのすりガラス影の違いって意味だったんですか。余り区別をしていなかったので、同じ扱いにしてコメントを書いていました。同じ病気の表現型の違いというように私は認識しています。実際、DIPの切片内にはRBも存在します。

SR-ILDとまとめるのが、現時点では簡便なのですが、まだ国際的にもSR-ILDの定義がないので、人によって意味することは様々です。UIPも喫煙の頻度が高いですし、先日話題に上がったAEFもSR-ILDになります。早めに方向性が決まって、使用可能な病名になると嬉しいですね。

呼吸器の診断はkuma先生のおっしゃるように…っぽいことが多くて、何となく皆が共通して…っぽいと思っていたりします。きちんとstudyを組んで証明し、有用な所見であることを示していかないといけないのですが、組織採取の都合上、難しいのが悲しいところですね。
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ふむふむ (mune)
2009-04-15 22:47:30
勉強になります。
Kum先生には、以前RB-ILDとDIPの違いを質問したことがありましたね!
で、今回ぼくがお聞きしていたすりガラス影は、DIPの症例で見られた、あの淡いというか、もわっとした、というか…という印象のすりガラス影についてでした。ARDSの初期なんかのすりガラス影とは違うかなぁ、と思ったので質問させていただきました。
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