第29回佐賀CT・MRI研究会が開催されました。
テーマは消化管領域
ショートレクチャー
古賀病院21 胃腸科内科 宇都宮 尚 先生による
「十二指腸腫瘤性病変のCT診断」
特別講演
国立がんセンター中央病院 放射線診断部 医長 飯沼 元 先生による
CTコロノグラフィー
~大腸がんスクリーニングへの応用を目指して~
という内容でした。
ショートレクチャーをいただいた、宇都宮先生は学生時代に教わった先生で、放射線科だけでなく、外科内科からとても信頼される先生でした。
今回も、豊富な症例を供覧いただきました。
特別講演では、CTコロノグラフィーについて学びました。
CTCは、書籍などで画像処理後の絵を見ることはありましたが、前処置および、撮像時の煩雑さがあり、読影が難しいという印象があったので、これまで殆ど勉強していませんでした。
今回の講演では、CTCの発達の経緯から、多数の臨床画像を供覧、前処置と画像処理、読影およびCADまで、まさにフルコースで勉強することが出来ました。
印象的だったのは、消化管を切り開いたような画像処理の、Virtual gross pathology画像についてです。これまで見てきた絵では、「歪みや残渣によるアーチファクトがあるので、読影しずらい」と思っていたのですが、開発の経緯を見ていると、先生方が苦労をされて徐々に改善されて有用な画像となっているということがわかりました(特にスクリーニングで)。
また、よくわからなかった前処置についてもCTC用の最適な前処置が考案されてきているようでした。
撮影時には、鎮痙薬の投与および、チューブ挿入と炭酸ガス送気は欠かせないのですが、こちらに関しても機器の開発が進んでいるようです。
画像処理に関しては、ハードおよびソフトの進歩によりほとんど負担がないとのことでした。当院のAZE Raijinでは、大腸解析をほとんどしたことがないのですが、「うーん」と言う感じです。
CTCでは、平坦型や、陥凹型まである程度診断ができるとのことでした。ただ、通常の消化管画像診断、内視鏡に慣れたDr.で、CADを併用て読影しないと、なかなかスクリーニングとしては難しいかな…と感じました。少なくとも、症例数の多い施設でトレーニングするか、勉強に行けないまでも内視鏡、注腸と併用しながら徐々に慣れていかなければならないかな、と思います。
ちなみに、撮像に関しては欧米のCTC専門の施設で、半日に10~15件という件数のようでした。なかなか、大学病院で通常の臨床CT機でCTC併用をしながら業務をこなしていくのは難しそうです。
ただし、CTCは近い将来、スクリーニングとして広く普及すると思われますし、術前評価としても有用性の高い検査だと思われます。注腸が苦手な僕としては、今のうちに勉強していかなければならないかなぁ、と感じました。
テーマは消化管領域
ショートレクチャー
古賀病院21 胃腸科内科 宇都宮 尚 先生による
「十二指腸腫瘤性病変のCT診断」
特別講演
国立がんセンター中央病院 放射線診断部 医長 飯沼 元 先生による
CTコロノグラフィー
~大腸がんスクリーニングへの応用を目指して~
という内容でした。
ショートレクチャーをいただいた、宇都宮先生は学生時代に教わった先生で、放射線科だけでなく、外科内科からとても信頼される先生でした。
今回も、豊富な症例を供覧いただきました。
特別講演では、CTコロノグラフィーについて学びました。
CTCは、書籍などで画像処理後の絵を見ることはありましたが、前処置および、撮像時の煩雑さがあり、読影が難しいという印象があったので、これまで殆ど勉強していませんでした。
今回の講演では、CTCの発達の経緯から、多数の臨床画像を供覧、前処置と画像処理、読影およびCADまで、まさにフルコースで勉強することが出来ました。
印象的だったのは、消化管を切り開いたような画像処理の、Virtual gross pathology画像についてです。これまで見てきた絵では、「歪みや残渣によるアーチファクトがあるので、読影しずらい」と思っていたのですが、開発の経緯を見ていると、先生方が苦労をされて徐々に改善されて有用な画像となっているということがわかりました(特にスクリーニングで)。
また、よくわからなかった前処置についてもCTC用の最適な前処置が考案されてきているようでした。
撮影時には、鎮痙薬の投与および、チューブ挿入と炭酸ガス送気は欠かせないのですが、こちらに関しても機器の開発が進んでいるようです。
画像処理に関しては、ハードおよびソフトの進歩によりほとんど負担がないとのことでした。当院のAZE Raijinでは、大腸解析をほとんどしたことがないのですが、「うーん」と言う感じです。
CTCでは、平坦型や、陥凹型まである程度診断ができるとのことでした。ただ、通常の消化管画像診断、内視鏡に慣れたDr.で、CADを併用て読影しないと、なかなかスクリーニングとしては難しいかな…と感じました。少なくとも、症例数の多い施設でトレーニングするか、勉強に行けないまでも内視鏡、注腸と併用しながら徐々に慣れていかなければならないかな、と思います。
ちなみに、撮像に関しては欧米のCTC専門の施設で、半日に10~15件という件数のようでした。なかなか、大学病院で通常の臨床CT機でCTC併用をしながら業務をこなしていくのは難しそうです。
ただし、CTCは近い将来、スクリーニングとして広く普及すると思われますし、術前評価としても有用性の高い検査だと思われます。注腸が苦手な僕としては、今のうちに勉強していかなければならないかなぁ、と感じました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます