New Challenge Exhibition水のない いけばな展 3期
50作品の一部を撮影してきました
先生と由庭さんのご感想を伺いまして、作品の写真を追加しました
ほかにもあの作品がよかったというのがございましたら、ご一報ください・・・210417綾星
今回もお家元の作品から見てまいりました→「家元作品の制作」はこちら
正面です
積み木と根と削りかす?、加工した材と掘り出した根、おもしろい組合せ
裏側・下から
青竹の表面、中、熱を加えた部分、それぞれの色が面白く構成されているなと思いました
勅使河原茜家元/Reborn-Ⅲ/タケ
土台は鉄(中に炭をおこしていた炉)、竹をあぶって曲げたところの質感がこんなことがあったろうか(油が出てきた)
あらためて入り口から拝見しながら登って行きました
追加1
五十野雅峰/陽炎-kagerou-/チキンネット・着色ミツマタ・ガラス器・
チキンネットの動き、ゴールド着色の不思議な浮遊感がおもしろい
追加2
大川嵯賀/不思議な一輪の花/着色ソテツ・雑木・ネコヤナギ・綿
綿をずっと使っている人がので、いろんな特質を知っているんだろう。ソテツと綿との不思議な丸みがおもしろい。かなり不思議な一輪の花だ。
積み木と根と削りかす?、加工した材と掘り出した根、おもしろい組合せ
(写真は鏡側・後ろに回り込んで撮っています)
中田和子/いのち-噴出-/角材・和紙・ネジ釘・木
力強さもあり面白い。ねじ釘も見せて1つの表現にしている。鏡の前で違いが面白く出た
小さく派手さのない色合いだけど、佇む静かさと動きが印象的でした
草薙美蕗/奮(田の上で鳥がはばたくという意味)/オーガスタ・ヤシ・シュロの実・ナンキンハゼ・着色キウイ蔓・流木
軽やか、植物の特徴をうまくつなげている
鉄の土台を使う作品も多かった一方、こんな風に足があって、上に塊がある作品もいくつも見られました。花器や剣山から離れて構成する一つの形なのでしょうか、『剣山なし』の発展
増田静菫/心、あたたかい世の中を記念して!!/ツゲ・蘇鉄・モンステラ・オーガスタ・和紙・ワイヤー
皆がミックスされて仲間として集まっている。斜めになったところが面白い
今回リュウゼツランを使った作品が複数ありました。1枚の葉に銅版が絡んで何とも不思議な魅力
前田紫紗/共在/リュウゼツラン・銅版・木材・釘
リュウゼツランの時間の立ったものとそうでないものが同じものと思えない、銅板が何とも良い。
ミツマタ1種いけ
林樹良/天まで届け!!/ミツマタ・鉄
白に赤の構成が意味のあるものになっている。小振りだが方向性がはっきりしている。
多肉植物なら1週間水無しで使える緑なんだ、なるほど
福島夏蓮/輝く生命の協奏/アロエ・鉄・カスミソウ・リューカデンドロン
いろんな角度から見ると表情が違う。緑はじけて、アロエの独特の動きをどう生かしていくかが面白く表現されている
ユニーク
鈴木康翠/宇宙の花/樹脂球体・松かさ
じっくり見たくなる、立ち上がりのうねりも樹脂もどうなっているのだろう
くしゃくしゃっとしたのが何だろうと思ったらミツマタ(皮?)でした
渡辺祥夏/好きな素材と/カラタチ・ミツマタ
ミツマタを割いたとは気が付かない、いろいろやるんだ、好きだからこそ向き合っている時間が長いのだろう
この形でしっかりとして崩れないのは、どうやっているのだろう
中田芳聖/Vitality(生命力)/ススキの穂・アスパラガスプルモーサス・モミジバフウ実
赤の粗密が面白い
2つの違う流木の組み合わせも面白い、向こう側・下から見ると意外と足元がすっきりしていて軽やか
大友春宵/追想/ハスの実・木の根・鉄
見るところで全然違う、蓮と鉄の関係が面白い
後ろ側は三つ編みの麻が固めてありました
栂の三保/宿る/麻縄・ホクチ・ヤツデアオギリの実・エアプランツ
実の面白さを生かしている。立ち上がっている面白さ
質感の違いが面白いと思ったらリュウゼツランだけだと知って驚きました
斎藤紫陽/蘭舞/リュウゼツラン一種
そのままと線にしたものと全く違って面白い、素材をどう変身させるか、植物の持っているそのものの面白さが出ている、やりたいことがはっきり出た感じがする。
各期で白一色の作品がいくつかあり、目を引きました
石井陽子/春風/ミツマタ・パンパスグラス(テールリード)・ヤマシダ・砂・和紙
立ち上がる感じ、柔らかい風、土台がとくとくな趣
微生物のような、ゴンズイ玉のような、殻なのに命を感じる
村越大嶺(アトリエ)/殻の繭/黒豆の殻・鉄
こんなに殻が繊細・薄いのか、鉄の表情がチャーミング
これも塊を脚でささえる作品、質感の違う白に赤
三島静香/雲間/晒ミツマタ・テングサ・ギボウシ
形がかわいいキャラクターの様、質感の面白さ
床にそっとと置かれた作品、なぜか惹き付けられました
Varhnelyi 水晶/Objet trouve(みつけたオブジェ)/流木・イブキ・実・鉄
植物と異質素材が面白く合体し、緑が効いている
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週が変わり作品が入れ替わった5階の日本間も拝見してきましたほんのりやさしい匂いがしました
強いにおいの花は(お見舞いなどでは)避けるということもあるけれど、眼よりも先に香りがして探したら花が咲いていた、ああ春が来たんだな、ということもある
コブシ・ツルソケイ・セローム/額「竹」:勅使河原宏
椿・アオモジ/花期「無題」・軸「桜」:勅使河原宏
春早く匂いし出たるし白花の辛夷の枝の垂りのよろしも・・・若山牧水の歌の如く
作家/中村俊映
参考: 草月HP New Challenge Exhibition「水のない いけばな展」
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緊急事態宣言が2週間延長(~3/21)になりました
作楽会の活動停止も延長です
~文責:綾星~
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