とはずがたり

論文の紹介や日々感じたことをつづります

ハダカデバネズミの発癌抵抗性メカニズム

2022-05-08 10:24:14 | 癌・腫瘍
ハダカデバネズミは強い発癌抵抗性があることが知られていますが、そのメカニズムとしてRIPK3とMLKL遺伝子のフレームシフト変異によるネクロプトーシス誘導機能の喪失が関与する可能性が示されました。
Oka K et al., Resistance to chemical carcinogenesis induction via a dampened inflammatory response in naked mole-rats. Commun Biol. 2022 Mar 30;5(1):287.
  
 
 

肉食恐竜であるスピノサウルスは水生だった

2022-05-08 10:24:14 | 骨代謝・骨粗鬆症
恐竜のように現存しない生物が、どのような生活様式を持っていたかについては詳細な研究が行われていますが、骨形態のみから水生であったかどうかを確定することは困難です。この論文は骨密度の計測やマイクロCTによる解析によって恐竜のスピノサウルス科が水生生活をしていた可能性を示したものです。
Fabbri M et al., Subaqueous foraging among carnivorous dinosaurs. 
Nature. 2022 Mar;603(7903):852-857.