ホンクベーシスト 新井健太の雑記

日々起こったこと、感じたこと、音楽のこと、家族のこと、友達のこと、自分のこと。

ゲンカツ

2011-08-23 01:32:33 | Weblog



 先週末、大井町のグルバーズ・パラダイスに木下弦二と佐藤克彦のユニット、
ゲンカツを観に行った。
初めて行ったグルパラの雰囲気もライブの内容もとても良かった。

 ゲンジ君に反応するカッちゃんのプレイはいつも本当に素晴らしいなぁと思う。
いろいろな音楽があって、瞬発力や即興性だけを楽しんで楽器に向かうような人も多いけど、カッちゃんの演奏はなんか優しいし、さりげなくゲンジ君を引き立てる包容力を感じる。たまにオヤッ?という音が出る時もあるけど、そのへんもさすが百戦錬磨で後に持ってくる音でヒョイと巧く完結させてしまうテクニックと強さもある。
カッちゃんだもの当たり前か。

 今回はクールファイブやかぐや姫など、けっこう昔のカバーを多くやっていた。だいたいオリジナルに勝てるカバーを聴けることって少ないんだけど、ゲンジ君が唄うとすごく自然である。MCで彼なりの歌詞の解釈等を話すのだが、とてもおもしろいし判りやすくて妙に納得させられてしまう。ゲンジ君は本当にインプットに対して強力な消化力を持っているし、それをまた自分のものとして強力にアウトプットする力も持っている。
ゲンジ君だもの当たり前か。

 俺はリハやライブでベースの音を作る時、最初なるべくパパッと作って一度ベースを置いて、ションベンに行ったり、客席でコーヒーとか飲みながらみんながセッティングしてるのを眺めるなどしてひと呼吸置いたりするんだけど(時間に余裕がある時だけど)、その後ちょっとしてから改めて作った音を聴いてみると、少し前に作った自分の音に客観的になれて、『オッイイ音じゃん』、とか『何じゃコリャァ』とか判断出来るようになる。ずっとツマミをいじくりまわして音をならしっぱなしにしてるとなにがなんだか判らなくなっちゃうんだよねぇ。俺の場合イメージする音に対しての執着心というかメモリーが弱いのか、他の音に取り込まれてすぐ更新されてしまうカンジというか、とにかくダメダメなんだよな。

 バンドの一員としてずっと中に入ってるだけじゃいろいろ見えなくなったり忘れてしまうことってあるんだよねぇ。たまにはメンバーが他でやってるの聴くのって良いよね。

なんだかわけ解んねぇ文章になっちまった。