昔の数え方、「ひふみ」をローマ字で書いてみよう。
HI HU (1・2)
MI MU (3・6)
YO YA (4・8)
TU TO (5・10)
母音を発声エネルギーの小さいものから大きいものへの順番に並べると、IUOAとなる。静かにしてほしい時はシイー。口をすぼめて「ウ」、口を広げてゆくと「オ」、大声を出すときは口を大きく開いて「アー」と言う。
「ひふみ」の数詞はきれいにIUOAの順に並んでいる。そして、全て倍数になっている。
縄文時代、採取民族の、ものを分配する原点、倍数同域子音の法則が明らかとなる。
MUの次はMOだ。「も」から連想される言葉「もっと」「もう(一杯)」
MOの次のMAから連想される「ますます」「またまた」「まったく」
TUの前はTI「小さい」。TOの次はTA「たくさん」「たわわ」「たれる」
ドングリを分配するとき、一つの山を半分にして二つに分ける。二つに分けたものを更に二つに分けると四つ。更に二つに分けると八つ。これが一番分けやすい方法であることは、三つに分ける、五つに分けることを考えると、納得できるだろう。
ひふみの数詞が完成する前は、Y子音だけを使い、YI YU YO YA (イユヨヤ、1・2・4・8)だった。
その前は、母音のOが無かったので、YI YU YA(イユヤ、一つを二つに分け、更にそれを二つに分配する)。それ以上はYAYA(ヤーヤー・沢山沢山)だった。
さらにその前、子音を使っていない時代は、母音を二つ重ねて表現した。
I IU IA (イ、イウ、イア、1・2・4)
これが日本語数詞の原点であり、また日本語の語句がすべて開口音(母音)で終わる原点でもある。構文の相似た日本語と朝鮮語、そこに横たわる大きな溝は、日本語の独特の数詞とすべての語句が開口音で終わるこの二点である。(弓前67代池田秀穂口述「弥生の言葉と思想が伝承された家」)