全国の自治体病院の経営難は深刻で、全国の公立病院のほとんどが自治体からの支援を受けているのが現状です。
2010年に地方公営企業法適用を受けた三豊総合病院企業団の視察研修を受けました。
観音寺市は人口12万人の市で、この病院は近辺に公立病院が2つあるのもかかわらず、昭和54年から毎年黒字経営されています。
どんな工夫をされているのか?お尋ねしました。
1.地方公営企業法の全部適用移行に踏み切る要因は
答・・グローバルヘルスコンサルの5年~10年先の人口減の対応等シュミレーションを通じてマスタープランを立てて、機能的ナ病院経営を目指している。
2.医師確保について
答・・岡山大、徳島大から6割、自治医大からも先輩の伝で繋がっている。
研修医は、策を講じないと少ない年もありますが、平均6名程来てくれる。
基本フリーランスの医師は受け入れない。働きやすい職場を目指している。
優秀な医師の独立も引き止めないし、週1、2回の院外協働で病院に来てくれてる。
3.給与、人事効果制度について
答・・公平性を重視し、業績手当てを支給している。
健全経営は1.良い医療2.正当な売り上げを目指す3.職員が良く働く
4.不採算の部門について。収益性を図るための取り組み
答・・医師の人数や部門により、効率の悪い所もあるが総合病院として続けてる。
5.医師会との連携は
答・・当地域の医療連携協議会は活発で良好に推移している。
6.人件費比率は
答・・47.59%で医師の給料は他の病院と比較すると高いほうではない。
7.病院に寄せられる投書について
答・・クレームに対しては医師から良く事情を聞き、対応するが基本医師を守る。ご意見箱の回答を院内に掲示している。
8.看護婦さんの離職率が低いのは
答・・ 現在35人の院内保育園児を受けていて、福利厚生の充実など働きやすい環境を目指している。
そして、私が受けた感想は、どの企業にも通じる事なのでしょうが、理念、方針、決めた目標に対し、全ての職員が忠実に当たり前にされている実績が、地域の住民に支持されているのを確信いたしました。
小浜公立病院が参考にして少しでも近づけられたらと、大きな課題を持ち帰りましたので、どんどん提案してまいりたいと思います。
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