さくまひろしのBlog

小浜市在住 さくまひろしの個人ブログです。

【小浜・京都ルート】国交省3案調査結果の行方

2016-11-18 10:12:08 | 日記

 

北陸新幹線の敦賀以西ルート選定を巡っては、与党PTが今年4月に3ルートに絞り、国交省に詳細な調査を求めていました。

  メンバー20人からなる与党PTの会合には福井県から山本拓衆院議員、高木毅衆院議員、滝波宏文参院議員が出席。非公開の会合後、PT座長の茂木敏充・自民党政調会長は「検討委で議論を進め、年内にもう一度PTを開き、(京都までのルートについて)一定の方向性を決定したい」と述べ、1案に絞る意向を示しました。
 調査結果を受け、検討委が沿線自治体や有識者の意見を聴取しながら議論を加速させ、12月中旬までに中間取りまとめを行い、ルートを決める与党PTの会合は12月20日に開催される予定です。
 

11日、国土交通省は与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)に、「小浜・京都」「舞鶴経由」「米原」のルート3案の調査結果を提示しました。

  小浜・京都ルートは所要時間が最も短く、福井―新大阪は唯一1時間を切る約55分で結ばれ、運賃も一番安いことが分かりました。
 福井―新大阪の所要時間は、舞鶴が約1時間、東海道新幹線への乗り換えが必要な米原が1時間17分。運賃も小浜・京都が最も安い6460円、舞鶴は8420円、米原は9780円です。
 敦賀―新大阪の所要時間でみると小浜・京都が最短の43分で、舞鶴が1時間、米原は1時間7分となっています。
 概算建設費は小浜・京都(140キロ)が約2兆700億円、整備距離が短い米原(50キロ)は約5900億円、舞鶴(190キロ)は約2兆5千億円かかる試算されました。

工期は小浜・京都、舞鶴がともに15年、米原は10年で最短でした。
 移動時間の短縮で利用者が受ける便益やJRなどの事業者にもたらす収益を、建設費などの総費用で割った費用対効果は、米原が2・2で最も高く、小浜・京都が1・1、舞鶴が0・7。1以下の舞鶴ルートは「投資に見合わない」との試算結果でした。
 小浜・京都の場合、費用対効果を除いても「小浜市付近が関西からの通勤圏内となり地域開発が期待できる」とのメリットが示された。

  国土交通省の調査結果は小浜京都ルートのほか、滋賀県・米原で東海道新幹線につなぐ「米原ルート」が投資に見合う効果が見込めるとの試算を公表していますが、米原ルートは米原駅での乗り換えが必要となります。
  今回の試算で京都方面には、既存の東海道新幹線への乗り換えを想定しているため、建設費が5900億円と、格段に安く開通でき費用対効果が最も高かったのは、米原ルートでしたが、コストが下がる一方で、実際の運行には難しい問題を抱えています。

 名古屋-新大阪は、すでにダイヤが過密で、北陸新幹線からの乗り継ぎ客を受け入れる余裕が十分に確保できるか見通しがたちません。

 しかも東海道新幹線と北陸新幹線では別の運行管理システムを使用しており、技術的な制約を解消する必要があり、JR東海は「米原ルートは困難」との否定的です。

  また、調査結果を発表したのを受け、北陸経済連合会の久和進会長は15日、金沢市で会見し、「小浜・京都ルートが望ましい」と表明しました。

 久和会長は 他の2案は「舞鶴は北陸から大阪へ行くのにいかにも遠回りだと感じる。米原は工事費は安く中京方面との接続を考えれば意味があるが、米原で乗り換えが続くのは一番の問題だ」

「小浜・京都」支持の理由として▽整備計画ルートに沿った案▽京都・大阪まで乗り換えることなく、速達性に優れる▽乗車料金が安い―の3点を挙げ、速くて安いという利用者のメリットを最優先したと説明されました。

  北陸新幹線“JR西”案「小浜京都」ルートが前進 自民、公明の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は、年内にルートを選定する方針で、近くJR西からも意見を聴取するようです。

 JR西日本の来島達夫社長は16日の定例記者会見で「乗り換えなしで小浜から京都を経由し新大阪駅へ、という思いは変わらない。最短のルートで経済効果を出していくことを望む」と述べ、福井県小浜市付近から南下し京都経由で新大阪に至る「小浜京都ルート」を強く推しており、地元自治体や国会議員への理解を得たいとのことです。

  今回の試算では、小浜京都に費用対効果が見込めると結果が示されただけでなく、敦賀-新大阪間の所要時間が最も短く、利用料金も安くなるとの内容が盛り込まれました。

 JR西”案「小浜京都」ルートは営業主体の同意は着工条件の一つとされていること、JR東海が米原ルートに難色を示したこと、北陸経済連合会の久和進会長が“表明したことで、大きな後押しを得たと思います。

 43年前の整備計画に小浜市を経由すると明記された正当性のあるルートと福井県民の悲願達成のために、沿線自治体に負けじと要望活動しています。

 私達もここ一ヶ月で与党PTがルートを決めるスケジュールに向けて、小浜市議会と小浜商工会議所とで11月24日、25日に中央要望してまいります。  

 地方創生につながる新幹線延伸を勝ち取り、小浜駅が出来て京都まで20分、大阪まで33分の実現に向けての大事な正念場です。精一杯頑張りたいと思います。

 

    


京都府京丹後市、富山県氷見市の視察

2016-11-05 17:25:47 | 日記

 

11月2日(水)に小浜市議会広報委員会メンバーと京都府京丹後市議会様に視察研修を行ってまいりました。

「議会だより」については、京都府京丹後市議会広報編集委員会の概要は、平成16年6月、「京都府京丹後市議会広報発行に関する条例」を定めています。

広報編集委員は議員が4年の間に必ず1回は広報編集委員になって、8名で委員会を構成されて副議長が委員長を務めます。

「市議会だより」の発行にあたっての基本方針、編集方針、文章表記についても、編集作業の留意点(共通事項)等きめ細やかな取り決めの元に発行しています。

市民に見ていただけるような興味深い紙面にするための方法として「議会だより」の表紙写真を市民の皆さんから募集され季節感あふれる表紙地なっています。

また、市民の声のコーナーを作り地区順番に人選して地域の文化、産業などの知ってほしい取り組み投稿を載せています。

市民参加は楽しい企画なので、小浜市議会だより次号から表紙写真の応募して、さらに市民の声のコーナーを設けて載せてみたいと思います。

市民との議会懇談会(議会報告会)については、以前にも小浜市議会が視察したように、平成19年に議会基本条例を制定され、年4回定例会後に議会報告会を開催しています。

問題点としては長年続けている中、集まる市民の顔ぶれが決まってきていること。

人数よりも懇談会の構成として女性や若者の参加が増えるのが望ましいと、小浜市議会の議会報告会と共通の課題も確認できました。

また、議会報告会の基本としていた議会として討議した内容の報告会をしていたが、各地区で個人の意見を問われる市民が多くなってきて、平成23年から市民と議会の懇談会という形で、班長の判断で場合により議員一人一人の考えを述べることもあるようです。

また、貴重な市民のご意見を議会の政策討論会議にかけ各常任委員会にかけた上で、その先の議会としての施策にまでになり得ないのが現状のようです。

これらのご意見は会派で現場に視察に行きことや、各議員が一般質問に取り上げることで対応しているようです。

活発な情報交換をしていく中で、京都府京丹後市議会懇談会と小浜市議会報告会の共通の課題が持ち上がり、大変有意義な意見交換をさせていただきました。

 

11月4日(金)に楽笑学メンバーで富山県氷見市役所に視察してまいりました。

人口52700人あまりの日本海側有数の氷見漁港には四季を通じて多種の魚が水揚げされる漁業、農業が主な産業の自然に恵まれた市です。

海岸沿いの老朽化した庁舎を移転し、旧県立高校校の体育館を改修し、平成26年7月に開舎、総額19億のうち補助金などで9億の負担で、県の建物を3億円で譲り受けたということです。

旧庁舎が45年使われ、今度の新庁舎は45年先を見据えて市役所を公民連携の場所をとして位置付けられました。

二階建ての体育館そのままをオープンにして、フィーチャーセンター機能(1階の地域協働スペース、2階のワークショップ、センター、プレゼンテーション、センター)を、設けて氷見市を市民と行政が一番近い街にしたいとのことです。

元体育館の窓の明かりを上手く活かしていて明るい印象で、玄関から目立つ場所に手書きのインフォメーションも優しく、お迎えしていてまるでクリニック病院にいるようです。

全体の色合いも良く、各コーナーへの動線もデザインも考えられています。

庁舎案内付近で婚姻届を出しに来られたカップルが椅子に座られた記念写真が掲示されて、赤ちゃんのお誕生日おめでとうコーナーもあり、微笑ましい感じの良い場所になっています。
皆でどの様な庁舎が良いのか話し合いを重ねたもので、二階の屋根を低くして光熱費の無駄を省く工夫されていて、市長室がガラス張り、記者会見室屋根は無くしてオープンになっています。
職員が生き生きと仕事を楽しんでおられる様子やきめ細やかな心配りに感心したのと、利用されている市民の皆さんにお聞きしても居心地の良い場になっていました。

職員にお聞きしてみると、庁舎内に職員さん提案が実現されていて、イラストを皆で勉強して、市民向けの手作りの説明コーナー作りに誇りを持っておられるのを感じました。
庁舎見学後、平成25年4月より就任された本川祐郎市長の理念「市民と一緒に政策をつくり上げていく」についてのお話を聞きました。
「本領発揮しながらつながっていく社会システムづくり」の最終目標のために、様々な種まき仕掛けを考えて、失敗を恐れず試行実験されています。

職員と共に政策会議をしていく内容に市長の熱いまちづくりへ思いを感じ取れました。

特に印象深いお話は、右肩下がりの時代に入り利益の分配の時代から、痛みを分かち合う時代だと思うが、お金が無いからと言って身すぼらしいのはいけない。

固定概念の枠を外して知恵を出し合えば、良い発想が生まれると言われました。

行政主体から協働の時代へ…人口が減少していく中、市民がみんなで役割を担っていく社会の構築には、氷見市役所が大きな役割を担っていくという市長の覚悟を感じました。

氷見市の市民が、生きるということとまちづくりすることが人生の目的として重なり合う街を目指した取り組みに大変刺激を受けて、ぜひ小浜市に提案をしていきたいと思います。