
あの日は多分風の吹いてた日だった
ふかふかの白い真新しい私の靴下が
12月のいつの日だったか風にのって
黙って旅に出掛けました 片方だけで
どこに行ってしまったのかな~と
ここにもあそこにもない
独り言をいいながら探し回ってる私に
いいじゃないの好きにさせてあげれば
物わかりのいいことを言ってるもう片方の靴下は
小引き出しの中で暢気に寝そべってます
一足で役目を果たすことなど忘れて
わぁ~あった!こんなところに
庭の隅のシャガの生い茂る中で長旅の疲れか
真っ黒になって蹲ってました
ここも探したのになぁ~
冷たい風が吹く日に返ってきたけど・・・もう捨てよう。