富岡町観光協会ブログ「夢咲くら」

警戒区域となった福島県富岡町の現在…
東日本大震災・原発事故・避難に関する新着情報などをお伝えしています。

安定ヨウ素剤

2012-03-07 10:59:31 | 地震・津波・原発事故・避難
平成24年3月5日(月)の新聞に、原発から10㎞圏の6町村に、
備蓄されていた安定ヨウ素剤の配布状況についての記事が掲載されました。

富岡町では昨年3月12日午後、避難していた川内村などで、
40歳以下の希望者に配布していたことは、
以前、このブログでも書かせて頂いていました。
(その際、富岡町と三春町だけ配布したと明記)

今回の報道では、双葉郡6町村のうち、安定ヨウ素剤を配布したのは、
富岡町・楢葉町・双葉町。
富岡町は12日午前、川内村に避難する時に万一に備えて、
役場倉庫に備蓄していたヨウ素剤を持ち出していたそうです。

でも、ヨウ素剤は国・県からの服用指示がないと配布出来ません。
12日午後の1号機水素爆発後、外部との連絡があまり取れず、
テレビやラジオからの情報だけで、指示を仰ぐための連絡もつかず、
放射線量も分からない中、原発関係の企業で働く町民が、
ヨウ素剤の備蓄や効果に関する知識を持っていた為、
「早く、ヨウ素剤を配布して欲しい」と要望があったそうで、
法に従っている時間はないと判断したとの事。

その他に、三春町といわき市も、国や県からの指示を待たずに配布。
三春町は14日午後、ヨウ素剤配布を決めたが、翌15日朝、
2号機のプール付近が損傷の可能性有りとの報道で、
町内の高台に吹き流しを設置し風向きを監視する一方、
三春町に避難してきていた大熊町職員から原発事故状況や
ヨウ素剤使用のアドバイスを受け、県にヨウ素剤の提供を要請、
服用の指示を決断。

いわき市は、平成11年の東海村JOC臨界事故を受け、
独自に安定ヨウ素剤を備蓄していたそうで、3月18日に配布。
しかし、「指示があるまで服用しないように」との文書と口頭指示付きで。
避難してきた原発周辺の住民がヨウ素剤の配布を受けていた事などが、
配布の判断の一つだったそうですが、自己判断で飲んだ人もいるらしいと…

電気不通・電話不通・情報無しの災害の現場で、
住民の安全を確保する為に自治体の皆さんが、
配布や服用について決断を迫られていたのだとあらためて感じました。

高校入試チャレンジ中!

2012-03-06 15:22:03 | 震災日記
本日、ただ今、県立高校(茨城県)入試チャレンジ中です!
福島県は、3月8日が県立高校入試日だとか…

特に原発事故で警戒区域や計画的避難区域の中学3年生は、
それぞれの避難先での高校入試ですね。
大変な一年間だったと思いますが、みんな良く頑張りました。
16時30分頃で試験は終了します。もう少しだよ。
ベストをつくせるよう祈っています。

3月よりリニューアル!

2012-03-05 11:48:09 | 東日本大震災関連
富岡町役場公式HPの「東日本大震災関連サイト」が、
3月よりリニューアルしました。
震災前の富岡町内各所、四季折々の写真もアップ、
富岡町広報誌のバックナンバーも見やすく編成されています。

この富岡町観光協会ブログも、
開始から丸3年を迎えようとしていますが、
震災後1年を区切りに、テンプレートのリニューアルを予定してます。
内容はこれまでとあまり変わりありませんが、
皆さん宜しくお願いしますね。

おだがいさまFM 開局

2012-03-04 15:08:09 | 東日本大震災関連
富岡町民の多くが避難している郡山市富田町の仮設住宅に、
平成24年3月11日(日)臨時災害FM局「おだがいさまFM」が
開局することになったそうです。

「おだがいさまFM」は、福島県内最大の避難所だった
ビックパレット内限定で3ヶ月、昨年開局されたミニFMを拡充したもの。
町の情報や被災者対象のイベント案内などを発信していく予定だそうです。

地震発生の午後2時46分に特別番組を放送後、
午後7時から開局記念「おだがいさまラジオランド」を放送予定。
3月中は平日のみ、4月以降は番組表を編成との事。
当面のエリアは富田町の仮設住宅ですが、将来的には周辺エリアまで拡大。
地域住民の方々を結ぶ新企画に期待ですね。

大玉村にて復興応援歌謡ショー

2012-03-03 09:52:43 | 新着情報・イベント案内
福島県大玉村の高齢者サポートセンター「ふれあい処あだたら」にて、
富岡町民のための復興応援歌謡ショーが開催されます。

富岡町でスナック「演歌」を経営していた渡辺隆利さんが作詞作曲した、
「富岡漁港」などを演歌歌手のダテユウタさんが歌う予定。
「富岡漁港」は夜の森桜まつりのメインステージで何度も聞きましたが、
心地良いフレーズで、故郷富岡の情景が浮かんでくることでしょう…
是非、大勢の皆さんのご来場をお待ちしているそうです。

日時:平成24年3月4日(日)午後2時~
会場:大玉村高齢者サポートセンター「ふれあい処あだたら」
主催:安達太良仮設住宅自治会
   <入場無料>


ひな祭りinそうそう絆サロン

2012-03-02 08:47:24 | 新着情報・イベント案内
喜多方市内の「そうそう絆サロン」にて、
相双地方から避難している子供らを招き「ひな祭り」が
企画されています。
地域の皆さんの参加も大歓迎とか…是非お出かけ下さい。
同サロンを開所した遠藤祝穂さんが、とびっきりの笑顔で迎えてくれますよ!

日時:平成24年3月3日(土)午前10時~
会場:喜多方市字西四ッ谷「そうそう絆サロン」にて
内容:折り紙でひな人形つくり、ケーキやひなあられを味わう

県立高校の卒業式

2012-03-01 14:51:57 | 震災日記
今日は、県立高校の卒業式。
我が家の長男は、原発事故前通学していた双葉高等学校の卒業式ではなく、
福島県外の避難先の高校で卒業式を迎えました。

転入した時、転入先の校長先生は、
「最終的には、双葉高校に戻って卒業してもいいんだよ」
と言って下さっていましたが、当の息子は、
「双高の友達や同級生も大事だけど、
避難して転入してきた僕を、優しく受け止めてくれた
今の学校の友達がいるんだよ。卒業式だけ福島でなんて出来ないよ」
と言って、今日の卒業式にのぞみました。

けれど、嬉しさいっぱい、晴れ晴れしい顔の同級生に比べ、
どこか寂しげな表情の(私にはそう見えただけかもしれないが…)
長男の複雑な胸の内を思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
とはいえ、今日の卒業式を迎えられなかった人達もいるのです。
そうしてこの日を迎えられる事は幸せなんですよね。
東日本大震災・原発事故で避難している全ての卒業生の方々、
卒業おめでとうございます!みんな、がんばったね!
これからも、良いことばかりではなく、辛いこともたくさんあります。
でも、きっと乗り越えられる。君たちなら…