AFP=時事】伊藤金政さん(73)は、妻の公子さんの介護を悪魔との戦いの毎日に例える。伊藤さんが愛した女性はいなくなってしまったかのようだ。公子さんは認知症を患い、今では食べることも、風呂に入ることも、トイレへ行くことも、1人ではできない。
「頭の中にデビルが潜んでるからね」。意味をなさない言葉を発する公子さんの横で、伊藤さんは人生を共に築いてきた女性のあまりに大きな変化をそう表現した。
世界有数の長寿社会であり、急速に高齢化が進んでいる日本は、世界の医療に差し迫る危機の最前線にいる。認知症という時限爆弾が爆発するときに備え、政府には従来の枠組みを超える政策が期待されている。
厚生労働省の推計によると現在460万人いる認知症患者は、2025年には高齢者の5人に1人に相当する700万人に達する。認知症の多くは、認知能力や感情の制御、社会的な行動などに問題が生じるアルツハイマー病だ。
公子さんが最初に認知症と診断されたのは、54歳の時だった。それから15年。この病と向き合い、公子さんの介護をしてきた伊藤さんは今、ほぼ限界まで追い込まれている。
公子さんにはもはや何が危険で何が安全かの区別もつかない。洗剤を飲んでしまったこともある。常に見張っていなければならない。
「毎日大変。すごく疲れちゃう」。神奈川県川崎市の自宅でインタビューに応じた伊藤さんはそう述べた。
■世界の医療危機
介護のための財源や人材が不足する日本では、認知症患者の配偶者や子どもにかかる負担がますます増え、伊藤さん夫婦のような状況が珍しくなくなっている。政府は家族の介護のために仕事を辞める「介護離職」を年間10万人からゼロにする目標を掲げている。
認知症は世界的な問題になっている。すでに多くの先進国が介護の財源捻出に苦労しているが、さらに速いペースで高齢化が進む日本ではいっそう大きな問題だ。
みずほ情報総研(Mizuho Information & Research Institute)主席研究員の藤森克彦(Katsuhiko Fujimori)さんは「日本は家族依存を前提にして社会保障制度をまわしてきた」と話す。「本当に問われるのは財源。一義的な財源ではなく、恒久的な財源を確保しなければいけない。介護離職ゼロというなら、まだまだ足りない」と指摘する。
介護による大きな精神的、物理的、経済的負担は悲劇も招いている。厚労省統計によると高齢者虐待と認められた件数は、2006年の1万2623件から、2015年には1万6384件に増えている。その大半は親族が関与したものだ。
さまざまな機能を失った家族を介護するという現実が、人々を瀬戸際に追い詰める。認知症を患った85歳の母親の介護を6年以上続けている都内在住の50歳の男性は、AFPの取材に匿名で応じ、親を殺すという考えがよぎったこともあると語った。男性は「怒りをマネージするのを心得たい。爆発したら殺しちゃいそうで」と言う。「我に返ったら、おかんが死んでることを想像できるので、自分でも怖いです」
上記MSNニュース トピックスからの引用記事です。
日本の薬依存は世界でトップと聞いています。
世界の薬の7割以上がこんなに小さな国、日本で使われている。(病院に勤める友人から医療ニュースでは8割と聞きました)
医療制度が整った日本。
勿論、病気は医者に行く。
病院代・薬代は保険制度の為に安い。
他国より気軽に病院に通える体制が整っている事が、くすりの服用が多いと言うリスクでもある。
そして水面下でそのリスクは健康寿命が低年齢化していると言う形で表面化。
そのリスクは薬だけではありませんが・・・・・。
☝️は特に日本の医療制度特有の問題
ここからについては世界共通の問題
病気にならないために生活習慣を選ぶ事で、薬の服用を最小限にする事は可能だと思います。
生活習慣とは。
*適度な運動
*適度な睡眠
*バランスの取れた食事
*有害なものを避ける(食品添加物・鉱物系化粧品等)
*前向きな思考
70歳・80歳を超えて社会の役に立てる老後を過ごしてゆきたい。
日本は医療制度が整っています。
一方海外からの医師を受け入れない孤立した島国体質。
勿論病気をしたら医者です。
私たちの老後はどうなるのかしら?
健康な人にカロリー0は要らない。
健康な人にトクホは要らない。
私はそう息子に教えています。
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