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ウォーキングは1人がいい? 運動の最新エビデンス

2021-10-27 08:30:00 | 日記

下記の記事は日経グッディからの借用(コピー)です

健康のためには1人歩きがいい?
 早歩きは健康にいい有酸素運動の1つ。しかしパートナーと一緒に歩くと、速度が落ちてしまい、運動効果が劣ってしまうようだ。米国の研究で明らかになった。
 研究に参加したのは72組のカップル。パートナーとなってからの期間は平均で19.9年。全員に片道7.62mの道をおしゃべりせずに往復してもらい、歩行速度を測定した。歩く条件は、「1人で歩く」「パートナーと一緒に歩く」「パートナーと手をつなぎながら歩く」の3つ。また歩く道の条件も、障害物のない道と、高さ1〜25cmの4つの障害物(フォームブロック)を置いた道の2つが用意された。参加者にはそれぞれの条件で2回ずつ歩いてもらった。
パートナーと歩くと、歩く速度がゆっくりになってしまう。
 データが揃っていた141人(25~79歳)を対象に解析した結果、1人で歩いているときに比べて、パートナーと一緒に歩いているときの速度は下がり、平均で5.4cm/秒減少した。手をつないでいるときはさらに歩く速さは下がって、7.4cm/秒減少した。これらの傾向は、性別や年齢、交際期間、日中の身体活動量で調整しても変わらなかった。
 また障害物のある道では、障害物のない道に比べて、歩行速度は5.5cm/秒減少した。しかも年齢が高くなるほど、2つの道で速度の差は大きくなり、年齢が10歳上がるごとに、速度の差は1cm/秒ずつ大きくなった。
 男女で分けると、1人で歩いている場合でも、女性は男性よりも障害物のある道では速度は大きく下がり、障害物のない道に比べて7.6cm/秒の減少、男性は5.6cm/秒の減少だった。
 歩行速度が減少すると、健康への効果は少なくなってしまうわけだが、パートナーと一緒に歩くことは、歩行行動を増やす、社会的行動につながるなど、重要な利点があると研究者らは書いている。そのため今後は、パートナーと歩いたときも2人の歩行速度が上がる方法を検討する必要があるとしている。
 また、たとえ速度が遅くなったとしても、歩かない場合に比べれば、死亡リスクを低減するなどの健康上のメリットはある。特に高い強度の活動が難しくなる高齢者においては、歩行速度を上げることよりも、座っている時間を減らすことの方が重要であるとも述べていた。
余暇タイムを利用した運動のほうが効果的
 仕事以外の自由な時間に体を動かすことが多いと、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患と死亡リスクが減少することが、デンマークの大規模な調査で明らかになった。一方、仕事中に体を動かすことが多い場合は、これらのリスクは減るどころか、逆に高くなることも示された。
 デンマーク・コペンハーゲンの一般住民を対象とした研究の中で、20〜100歳の男女10万4046人を対象に、過去1年間に余暇中あるいは仕事中の身体活動はどのくらいかを尋ねた。
 余暇中の身体活動では、
(1)ほとんど座りっきり、あるいは軽い運動を週2時間未満
(2)軽い運動を週2〜4時間
(3)軽い運動を週4時間以上、あるいは激しい運動を週2~4時間
(4)激しい運動を週4時間以上、あるいは定期的な強い運動、あるいは週に数回競技スポーツをする
──の4つから選んでもらった。
ここから身体活動を「低い」から「非常に高い」の4段階に分けた。
同じ体を動かすのでも、仕事以外で、体を動かすほうがいい!
 およそ10年間の追跡調査で、心血管疾患が7913人(7.6%)に起こり、死亡は9846人(9.5%)だった。ライフスタイルや健康状態、生活環境、社会経済的な因子で調整したところ、余暇中の身体活動が「低い」群に比べて、「中程度」群は心血管疾患のリスクは14%低く、「高い」群は23%、「非常に高い」群は15%のリスク低下となった。
 また死亡リスクは、余暇中の身体活動が「低い」群に比べて、「中程度」群は26%低く、「高い」群は41%低く、「非常に高い」群は40%低かった。
 ところが、仕事中の身体活動の場合、「低い」群に比べて、心血管疾患のリスクは「中程度」群では4%高く、「高い」群は15%の増加に、「非常に高い」群は35%高くなった。
 死亡リスクも「低い」群に比べ、「中程度」群では6%、「高い」群は13%、「非常に高い」群は27%の増加になった。なお余暇中の身体活動と仕事中の身体活動の間に相互作用はなく、心血管疾患と死亡リスクに対して、2種類の身体活動は独立して関連していることも示された。
 研究者らによれば、余暇中の身体活動は、主に強度が高く短時間の動的な活動だが、仕事中の身体活動は、強度は低く、かつ長時間の静的な活動が多いという。
 心血管疾患には体内の炎症マーカーが関わるとされている。余暇中の身体活動は、体内の炎症マーカーの低下に関連するが、仕事中の身体活動は炎症マーカーの上昇に関連しているという報告もある。余暇中に体を動かすことと仕事中に体を動かすことは逆の作用をしてしまうようだ。
 八倉巻尚子=ライタ



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