下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です
残留農薬が少ない野菜があれば、逆に農薬が多い野菜もある。では、どんな農作物に多いのだろうか。
アメリカにNPO「環境ワーキンググループ」という著名な非営利の環境保護団体がある。自ら研究所や研究員を抱える巨大な組織である。2020年に最も「汚染された農作物ワースト12」を発表したが、この中から野菜だけをリストアップすると次のようになる。
①ホウレンソウ、②ケール、③トマト、④セロリ、⑤ジャガイモ
レタスやキュウリなども要注意作物としてリストアップする団体もある。
果物については改めて述べるが、気になるのはケールである。健康食品として私たちもよく口にするが、アメリカから粉末で輸入されているものもあるから要注意だ。
このリスト、実は日本の実情とよく似ているのである。日本が、残留基準値をアメリカに合わせたせいかもしれない。
農水省の「定量限界0・01㎎/㎏」を超える農作物では、
ナス、ネギ、ホウレンソウ、ミズナ(17年度)、コマツナ、ピーマン、シュンギク、ニラ(18年度)
などがある。東京都の調査では、
キュウリ、トマト、ホウレンソウ、ニラ、レタス
などから農薬が検出されている。これを、前回のように、自治体が認めた農薬の使用回数や、国が定めた残留基準値を比較するとわかりやすいかもしれない。
例えばある自治体で、年間農薬使用回数が50回を超える野菜は、キュウリ、トマト、ナスなどがある。また、30回を超える野菜はニラ、シソ、パセリ、パプリカだ。農水省や東京都の調査と重なっている野菜が少なくない。
また、ネオニコの一種であるジノテフランの残留基準値を比較すると、レタス、シュンギク、ホウレンソウ、ネギなどが異常に高い。比較的多い0・5ppmのアスパラガスを1とすれば、レタスから順に50倍、40倍、30倍、30倍も高い。20倍だとニラ、チンゲンサイ、コマツナなどがある。
もっともこれらの数値は、内閣府の食品安全委員会が、食べても安全だと定めた基準値である。しかし、だからといって「安全」とはいえないのだ。すでに述べたように、残留基準値は急性毒性や発がん性を避けることはできても、発達神経毒性などは安全とされている残留基準値以下でも影響が出ることが分かってきたからだ。最近は野菜たっぷりの鍋料理がはやっているそうだが、子供と一緒なら、できるだけ、残留農薬の多い野菜を別の野菜に替えるか、有機野菜にするのが無難だろう。
ぐっすり眠りたいなら朝食にバナナ、ヨーグルト、納豆を
長期の休み明けで起こりがちなことのひとつが、「眠りの質が悪くなる」。休み中、夜更かししたり昼近くまで寝ていたりすると、睡眠相が後ろにずれ、夜はなかなか眠れず、朝はなかなか起きられない……となってしまう。
対策として重要なのは、朝決まった時間に起きて太陽の光を存分に浴びること。朝昼夜と規則正しい時間に食事を取ること。日中は、可能であれば外を歩き、体を動かすこと。夜はカフェインの入った飲み物は控え、スマホやパソコンを極力見ないようにすること。夜のアルコールは寝つきを良くするものの、中途覚醒を招いて眠りの質を下げるので、ほどほどに。
食事面では、トリプトファンという必須アミノ酸の一種を意識して取るといい。魚類、肉類、卵、大豆製品、乳製品などに含まれ、体内で精神安定ホルモンのセロトニンに変わり、さらにメラトニンという睡眠ホルモンに変わって睡眠を促す。ちなみに、朝食を抜くと、起床後約15時間で分泌の高まるメラトニンの産生が乱れ、睡眠の質が下がる可能性がある。
成人が1日で摂取すべきトリプトファンの量は、体重1キログラム当たり4ミリグラム(WHOの必須アミノ酸推奨摂取量参照)。朝に取ると最も効果的といわれている。バナナ、ヨーグルト、牛乳、卵、チーズ、納豆などに、トリプトファンは比較的多い。いずれも朝食のメニューにぴったりだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます