四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

『はな、茶の湯に出会う』

2019-01-20 | 着物書籍
裏千家の月間茶道誌『淡交』「茶の湯に出会う、日本を知る」のコーナーをモデルのはなさんが担当していたのは2017年のこと

一年間、お茶のお菓子やお香、お道具の数々や趣向について学びながら奮闘するはなさんの記事を楽しみにしていたものです
当時の記事はこちら ↓

  ■「裏千家『淡交』」(2017/1/8)
    right https://air.ap.teacup.com/albumpage/1102.html

この度、その一年分のはなさんの記事がこのたび一冊の本になって淡交社から発売されました!
『はな、茶の湯に出会う』(淡交社)

月刊誌では触れられなかった話題も加わり、茶道をされている方に限らず楽しめる本だと思います
各章毎回、指南して下さっているのは錚々たる師匠の方々なのですkirakira


昨夜は、代官山の蔦屋書店にて発売記念「トークショー&サイン会」が催され、はなさんの着付けをお手伝いしてきました(^^)/

http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2018/12/-at-1.html


着付け師として働く時はストレッチの効いたシャツ&パンツ
その上に、美容師さんやガーデナーの方がしているような機能的でャPットがたくさんあるエプロンを腰に巻き付けて働きます!

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hana's style book

2015-01-20 | 着物書籍
昨夜、出版社の方から「hana's style book」(宝島社)が届きました♪(*本屋さんに並ぶのは、1/26の予定です)

モデル歴25年のはなさんが、このたび初めて出したスタイル本!
今日は昼間の時間が空いていたので、読み耽っていました(^-^



全125頁の内、着物スタイリングの頁は全部で6ページ
どの写真も撮影の日の情景を思い出して、笑いがこみ上げてきます♪

私が知っているはなさんは、教室の生徒さんの時のお茶目な顔とテレビの番組や広告で見るときの温かく知的な顔でしたが、本の中ではもっともっとたくさんのはなさんを発見☆
お菓子作りの腕前がプロ級なのは知っていましたが、お料理の腕前も相当のもの☆ さすがです(^-^
生まれ育ったご実家やお母様のDNAを受け継いでいることは、これはもう間違いありませんね!
簡単で美味しそうなお料理が、ちゃんとレシピ付きなのもお得な感じ☆

衣食住のあれこれ、プロのモデルさんならではの美容情報、旅案内、どれもこれも興味深く、飾らない言葉で綴られた文章も楽しかったです
私の「大好き」と重なる度に「うん、うん」頷きながら読み進めました

本書に登場する着物や帯はもちろん、帯揚げ・帯締め等の小物に至るまで・・全てお祖母様から譲り受けたものばかりkirakira
着物は、長身(170cm?)のはなさんの寸法に合わせて丁寧に胴はぎをして仕立て直してあります
はなさんが初めてこの教室に来て下さった時にアドバイスさせて頂いたところ、その後すぐにご自身で悉皆に持って行って下さったのです
この決断力と行動力もさすが☆

お祖母様のお気に入りだった着物や帯、家族の歴史に残る着物や帯は、受け継がれて甦るたびに新たな輝きが加わるものなのかもしれません
天国で見守って下さっているお祖母様が、着物や帯になってはなさんを包んでくれているようですね・・

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初めて着付けのお稽古に来て下さったのは、2011年の秋でした
もうご自分で着られるのですが、時々メールでご相談を下さったり、今回のように、お仕事や撮影の時の着付けで頼りにして頂けて嬉しいです
私にとってはかわいい生徒さんの一人でもありますので、これからもずっと応援しています(^^)/

「hana's style book」(宝島社)

  amazon からの購入はこちらからできるようです
  right http://www.amazon.co.jp/dp/4800231434/


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染め・織り・仕立て

2013-05-02 | 着物書籍
昨日購入した2枚の布を、今日は早速.. 岩間帯裁縫所に持って行き仕立ての相談をしてきました


歌舞伎座近くの裏通りにある小さなビルの中に入っているclover 裁縫所 clover
ここを訪れたのは8~9年ぶりです・・
当時の自分を懐かしく思い出しながら階段を上りました

目まぐるしく変わり続ける銀座において、職人の方々が仕事をされる畳の部屋も当時のまま・・こんな些少な相談にも丁寧に対応して下さる奥さんも少しもお変わりなく、嬉しかったです
持ち込んだのは「帯地」ではなく、あちこちに擦れや汚れもある大きさも帯地サイズには程遠い布。。
あちこちから次々に依頼される帯の仕立てでお忙しい中に、手間のかかることをお願いしてしまうことに恐縮しながら...おそるおそる布を風呂敷から出したのですが、気持ちよく相談に乗って下さいました
頼りにさせて頂きながら本当に心強く有難い気持ちでいっぱいです
帯になって出来あがったら、またご紹介したいと思います(^^)/

そのあと、日本橋へ向いました run
昨日は生徒さんと日本橋にも足を伸ばす予定だったのですが、布選びに時間を忘れて夢中になりすぎ、夕方になってしまったので断念したのでした(^-^;)
               down
日本橋高島屋で 5/6 まで開催中の【龍村平藏「時」を織る。】


連休の谷間の平日にも関わらず、会場はとても混雑していました
着物好きとお見受けする着慣れた着物姿の方がたくさんおいででした

昨日、むら田染色ギャラリーや古民藝もりたさんでみたような日常の美ではなく、完成度の高い洗練の極みにある美の世界でした
日常の美には、完璧ではないずれや滲みやかすれたような色にこそ何ともいえない安らぎを感じるのですが
洗練された美には、鋭い観察ときめ細かいフィルターとゆるぎない自信に裏打ちされた大胆さを感じました
どちらも胸にせまりくるものがあります

きっと人は同じものを見ても、皆それぞれ違う部分や色を見つめている気がします
そしてさらに感覚器を通して体内にとりこまれたものは、すぐに自分の感覚が加味されて消化されます
再現しようとするとそれはもう独自のイメージになっているように思います

美しい色をたくさん見ていると、平面は幾重にも重なって深みのある立体になり.. 色の世界は限りなく広がっていきますね
「形」としての文様や柄が洗練されたり組み合わされるのも、美しいものをたくさん見た記憶の蓄積と再現の繰り返しがあってこそなのでしょうね


展覧会会場を出たところで、書籍やグッズがたくさん売っていたので
本を2冊買って帰りました

今日は、もっさり伸びていた髪を切りに美容院に行ったり(^-^;)、修理に出していたカメラを受け取ったり、色々な用事があったのですが
連休後半はこの2冊を読んでゆっくりすごそうと思います(^-^ 

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紅花から生まれた紅

2013-01-20 | 着物書籍

お稽古でお会いする生徒さん方とは色々な話になります(^-^ 

愛読書が同じだったり、以前夢中に読んでいながら最近は本棚に仕舞ったきりになっていたのをまた手にとるきっかけになったり・・


        『日本の色辞典』吉岡幸雄

着物がお好きな方であれば、手元におかれているだけで何とも満たされた気持ちになる本です
着物を着ている中で、着方を洗練させる以上に「色の感覚」を磨いて身の回りで自由に使えるようになることが一番楽しいことだと私は思っています

私の中にパレットがあるとしたら、子供の頃大好きだった虫採りの野山で刷り込まれた昆虫や植物の不思議にも神秘的な色、空の色、魚や野菜や果物の色、そして色々な経験を経て大人になって感じた植物の色や風景で構成されているような気がしています

 


思いがけず京都の紫野和久傳さんのお菓子を頂きました
このお菓子も、紅花からとった本紅と和三盆でこの色を出しているのですね・・
自然の色は本当に味わい深いです
嗅覚と味覚と視覚は、これはまた深いところで関わっていると思うことが多いです

お茶を淹れてお菓子を美味しく頂きながら、2009年11月に企画した「着物でお出かけ会」のことを思い出していました
この時は、無理なく集まれた生徒さん方と一緒に「伊勢半本店の紅ミュージアム(青山)」に出かけたのでした!


ここ数年、忙しいことを他にも抱えていたので「着物でお出かけ会」や「茶話会」の企画をさぼってしまっていましたが、今年からはまた再開していきたいと思います(^-^ 
近いところでは、2/23(土)に染色関連のイベントへのお出かけ会を企画中です
生徒の皆様には、今週中にメールでご案内を送信予定です(^^)/

note nikukiu





『レッドクリフ』

2009-04-15 | 着物書籍
4月は何かと忙しいですね!・・そんな中
しばし1800年前の三国志にタイムスリップしてきましたsymbol6

今週末には、息子の学校の母親懇親会、研修、同窓会の予定が!

今日は昼間の予定が空いていたので⇒
beauty ちょっとでも・・印象アップ★のために美容院に行こうか?
flag10 映画『レッドクリフ PartⅡ』を観に行こうか?

ほんの一瞬、天秤にかけてみたものの
気持ちは始めから映画に傾いていたのです(^^)v

     
(左)今日、映画館で買ったストーリーガイド 
(右)昨夜、次男に借りて読破したコミック本


つい先日の日曜洋画劇場で『レッドクリフ PartⅠ』を観て
居ても立ってもいられなくなったのですよ~
普段、映画はレディスディに思い立ったらすぐひとりで観にいきます
今日は本当に久しぶりの映画鑑賞でした

世界史は高校時代に履修しましたが、当時実はあまり好きでなくて...
ところが「勉強」と思わないと、こんなに興味深く面白い!
                 
「PartⅠ」をTVで観た後、あれこれ次男に質問すると
「え?そんなことも知らないの(;一_一)
 高校時代本当に勉強してた?」


ぎくっ!

歴史のこと・・平面的な年表のように思っていましたが、
なんだか少し立体的に見られるようになってきたような気がします

偶然だったり必然だったり
「ああ、あの時・・」とは後から思うもので
言葉や行動を選ぶその瞬間には気づかなものですね。。
いつも私もそんな風に後悔したり反省したりを繰り返して
ささやかな自分の足跡を残しているのでしょう

その時々精一杯出来る限りのことをして
反省は大いにしても、後悔は少なくしたいものです

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カテゴリ【着物関連書籍】に分類しましたが
「なぜ中国の話を?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね

「レッドクリフ PartⅡ」は三国志の「赤壁の戦い」が舞台です
魏・呉・蜀の三国が勢力を争う戦国時代にタイムスリップしながら
違和感を感じないのは、顔立ちが同じ亜細亜人同士ということと
衣服でしょうか

「呉」の国の衣服が日本に伝えられ
日本の着物の起源になっているのです
(着物を⇒呉服といいますね!)
登場人物の衣服を見ながら、ルーツを辿り懐かしい気持ちになりました

と、着物の話題に関連付けて締めくくらせて頂きます(*^-^*)item4






今読んでいる本

2009-02-28 | 着物書籍
先ほどNHKドラマスペシャル「白州次郎」を観ました
来週の展開も楽しみ・・(^^
  
                    
今、次郎の妻白洲正子の『きもの美』を読み進めているところnote

     
左の本だけ買うつもりだったのに
横に並んでいた右の本も買ってしまいました


左の『美の種まく人』の中では、
私の好きな川瀬敏郎さんの花活けが随所に配してあり
右の『ほんもの生活』では、旧白洲邸が紹介されていて
来週のドラマの背景についても想像が広がりそうです

歴史的にも興味深い時代ですね!




着物の時間

2008-12-08 | 着物書籍
本屋さんで『着物の時間2』が発売されているのに気づき、即買い!

     
左:『着物の時間』2004年3月発行 
右:『着物の時間2』2008年11月発行


『着物の時間』はクロワッサンに(1998/5/10号~2002/11/10号)掲載
『着物の時間2』はクロワッサンに(2002/12/10号~2006/8/10号)掲載


「1」から5年近くがたち「2」がまとめられて刊行されたことに感激 !
「1」は当時、何度も繰り返し読んだり眺めたりした雑誌でした

時を経て手にした「2」は
私の中で着物が深まっていることを感じさせてくれました

1⇒81人の方が、2⇒79人の方が登場します

皆、色々な分野で活躍される有名人の方々ではありますが
スタイルや容姿が完璧な美女ばかりでないところが身近に感じますし
中には美人女優の方も何人も登場しますが
有名着物雑誌のちょっと絵空事っぽいグラビアと違い
自然な普段の表情を見せてくれている気がします


「自分が着たい時に着たいように着ている」・・嬉しそうな顔が
着物の時間はお洒落を楽しむ時間なのは誰にとっても同じなのね、と
こちらまで嬉しくなります! そして何より、

「着物の着方やお洒落はもっと自由でいいのね!」と改めて思います

     
『着物の時間2』P35にはエッセイストの中野翠さんが
1956年に映画化された(成瀬巳喜男監督)『流れる』を紹介していました


柳橋の傾きかけた月メ置屋のお話

ちょうど先月、文庫本で読みDVDも鑑賞したばかりでしたので
「そうなのよ!」と思わず相槌をうってしまいました

      
するすると帯を締めます・・まさしく日常です
 

      
お太鼓の下線はご覧のようにわざと斜めに傾けています


      
帯締めもさりげなく斜めです
女性の羞じらう顔は何とも艶っぽい・・と同性ながら見惚れます


     
冬の読書にいかがですか(^^


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古渡り更紗展

2008-11-16 | 着物書籍
気持ちのいい小春日和だった先週の金曜日に
五島美術館で開催中の「古渡り更紗展」を鑑賞してきました







子供が小学生だった頃は
一緒によく渋谷の五島プラネタリウムに行ったものですが
五島美術館は初めてでした
住宅地の中に森が出現・・と思ったら、そこは美術館
庭園には茶室もあり、その日も茶会がいくつも催されている様子
着物姿の方もたくさん鑑賞していらっしゃいました

日本には江戸時代に伝わった更紗ですが、当時の人を魅了したように
時代を超えて 国境を越えて この美しい布は
遠い異国に憧れる気持ちと
本質的な部分で共感する何かを感じさせながら
宝物のように大切にされてきたのだと思います

美しい布が身近にあるというだけで満ち足りた気持ちになるのですね


                     
「SARASA:FLOWERS OF THE TEXTILE TRADE」の本と
クリアファイル等・・買いました(^^

      
森林浴のひと時

先週の小春日和とはうって変わり、今日はあいにくの雨
今日はこのあと講師研修に行ってきます(^O^)/






ボストン美術館浮世絵名品展

2008-11-08 | 着物書籍
今日は午後から両国の江戸東京博物館へ出かけ
「ボストン美術館 浮世絵名品展」を鑑賞してきました



先月のきもの文化検定受験のため、セミナーでも着物の歴史を被服文化の面からばっちり勉強したので(^^ゞ 色々な角度から興味深く!

歌麿の美人画の世界をたっぷりと堪能してきました ←私は男か?

歌麿の「美人画」だけでなく
写楽の「役者絵」、北斎の「風景画」も

浮世絵の三大テーマですね!

                     
         Geisha Girl by Utamaro

品川駅前校では今「読書をする着物美人」が流行っているので、絵葉書を買ってみました(^^)



秋の読書

2008-10-21 | 着物書籍
そういえば「読書の秋」でもありますね・・(^^

ちょうど2年前の今頃、品川駅前校の生徒さんに勧めて頂いた本
『きもの』~幸田文(新潮文庫) を皆さまにもご紹介します
秋の夜長の読書にいかがでしょうか?

     
品川駅前校の会員ブログでは2006/12月にご紹介させて頂きました


(会員制ブログの過去ログを少し手直し再掲載しています)
          down
大正時代~関東大震災~復興へ向かう時代に生きる女性の
着物に対するそれぞれの思い

お金をかければきりがない着物まわりのことへの
3姉妹のそれぞれの考え方の違いには
いつの時代も変わらないことなのだ・・と驚きつつ
自分を重ねながら読み進めました

着物の着方にはその人の心が表われるのですね
虚栄心で着る着物もあれば、思いやりで着る着物もあることに
我が身をもう一度振り返る機会にもなりました

三女・るつ子への祖母の深い愛情、母親の娘たちに対する愛情
その、愛情を込めて仕立てられたり仕立てかえられていく着物を
大切に着ながら成長していくるつ子に惹きこまれていくのです

るつ子の母が、妻として母として嫁として女として
苦悩したり幸せを感じたりする姿にも共感しました
またそれら全てが着物に表現され尽くされていることに
「女と着物」の切っても切れない関係を改めて思い知らされます。

おばあさんがるつ子に、「あたしはね、るつちゃんに一生、かわいい紐を身につけていてもらいたいよ。」って言うシーンが好き!
・・と私の生徒さんはおっしゃっていました!私も全く同感です(^^

この言葉におばあさんの愛情が集約されていますよね。
この祖母が身近にいてくれたからこそ
るつ子は本質を見抜く目を持ちまっすぐ育っていったのでしょうね(^^)

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以前西麻布校で受け持った生徒さんが、何種類もの素敵な古布のはぎれを丁寧につなぎ合わせたような腰紐を授業に持って来られたことがありました
「祖母が何本か私のために作ってくれていたみたいなんです。」とおっしゃいました
絹の小切れの一枚一枚を丁寧にはぎ合わせ、愛情を込めて作られたものであることは一目見ればわかります

思わず、「この紐の代わりになるものはもう無いですよ。練習に使うのは勿体ないですよ。大事なときに締めるのにとっておいて下さいね・・」と
申し上げてしまいました
「そうですね・・」と改めて大切そうにうっとりと紐を眺めていらっしゃる生徒さんでした
今でも時々懐かしく思い出すことのある、羨ましいほど素敵な光景です

講師をしているとお持ちの帯や着物を「これは祖母(母)が・・」とおっしゃる生徒さんによく出会います
大切に着ていた着物や帯が次の代に愛情や思い出と一緒に受け継がれているのを見ると、私まで幸せな気持ちに満たされます

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講師としての私の心に真っすぐに届いたシーンは
祖母が着物の着方をるつ子に教えるシーンです♪
ぐいぐいと教え込んだ・・と表現されていました(^.^)

踵にさわる感じで、着丈のちょうどよさがわかる。
ふくらはぎへ纏いつく感じを覚えれば、裾のしまり具合がわかる。

腰の何処へ紐をわたらせば、きりりと軽快に感じるか。
どんな強さにしめればいいか。みんなからだで覚えてしまえ
・・というくだりです(^^)

ぐいぐい、という言葉に
無理やりという印象はなく、リズミカルな響きを感じませんか?


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僭越ながら私もこの品川駅前校にて、ぐいぐいと教え込んで参りたいと思います<(_ _)>
                   
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夏の読書

2008-08-15 | 着物書籍
お盆休みで帰省されたりゆっくりなさっている方も多いでしょう
私はお墓参りには先月行ってきました 
私のことをとても可愛がってくれた祖父母の眠るお墓です
働き者で優しくて・・長く泊まりに行ける夏休みが大好きでした
思い出すたびに温かい気持ちに包まれます




      
『着物と日本の色 夏編』~夏着物で綴る日本の文様と伝統色~


2年前の夏に購入して以来
時々開いてはなんだか懐かしい気持ちになる本です
昔の人も現代を生きる私達も美しいと感じる心は同じなのですね

洋服に慣れた私たちの感性には大胆に映るかもしれませんが
作者が焦点を合わせたものは
誰もが見惚れた記憶があり、色彩と共に刷り込まれているものでは?
見つめていると大胆というより繊細さを感じます

      
『源氏・拾花春秋~源氏物語をいける』文春文庫


この本も6年前の夏に購入して以来繰り返して読んでいる本です





美意識

2008-02-27 | 着物書籍
2/17のブログでもご紹介しましたが
『メイプル』(集英社)に連載された後出版された2冊です


『きもの熱』は2003年1月号~2004年12月号に連載
『樋口可南子のきものまわり』は2000年1月号~2001年12月号に連載

どちらも着物好きの方はご存知の本でしょう。
著者は清野恵里子さんです。
メイプル連載中は発売日が近づくと私まで発熱しそうなじっとしていられない気分になったものです。
胸の中にいつも火種を抱えているようでした。

『きもの熱』に登場する方々は女優さんでもモデルさんでもありませんが
どの方も日常の風景に溶け込むように着物を着ていらしゃるのが素敵でした
着物雑誌にありがちな別世界の絵空事には少しも見えない着こなしに 私は惹き込まれていきました
ストライプかと思いきや帯締めの並んだ装丁も美しいです

『樋口可南子のきものまわり』では、美しい佇まいと美意識の高さにすがすがしさを感じました
真似できるものではないのかもしれませんが、日々の暮らしを丁寧に大切にしていらっしゃる姿を見たからです
それは私達にも出来る身近なことなのではないでしょうか


『メイプル』2005年6月号の付録だった小冊子

ページを繰りすぎてぼろぼろになってきました・・
桐島かれんさんが「着る人」で登場されています。かれんさんの美しさに憧れてしまうのは仕方が無いとして、これを読んでから着物というより「布」の持つ力、美しさというものに目がいくようになったと思います


いずれにしても、着物は飾り物や美術品ではないと確信させられます
着る人がいて初めて息を吹き込まれ、写真館の中ではなく外の景色や光の中でこそ生き生きとした表情が生まれ、動きがあってこそ風が通るものと思うからです

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1/29のブログでご紹介したときはまだ硬い蕾だったベランダの椿も
このひと月でご覧の通り・・


三寒四温とはいうけれど・・
まだまだ寒い(>_<)と思ってしまいますね
植物は春の光と風を感じて正直です
確かに季節が変わろうとしています
人間より植物の方が敏感なのかもしれませんね

私たちも春の光の下で大きく伸びがしたくなりませんか?