少しづつ

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マッケンナの黄金

2019年03月18日 00時58分43秒 | MOVIR
 数十年ぶりに見た。
劇場で見た時はスペクタクルシーン目当てだったのだが
今回テレビで放送されたのを改めて見返すと人間ドラマが
重厚に描かれていた映画だった。

エルドラド、黄金郷に取りつかれた人間。一攫千金を夢見て
烏合の衆に紛れて来た者。街の聖職者でありながら結局は
金目当ての牧師。冒険家気取りの親子。

目指す土地はアパッチのテリトリーで命懸けだが欲に目が
くらんだ山師達はそれでも伝説を信じて進んで行く。

騎兵隊やアパッチの襲撃に殺されて行く面子を見ていると
さもありなんと納得してしまう。裏切りを平気でやってのける
隊長、うさんくさいハッタリ屋に皆が行くからつい同行してしまった
爺さん。

地元でなく、見知らぬ土地で命懸けの賭けをして生き残ってのは
わずか数名。 

結局見終わってつくづく感じたのは
「所詮人間は殺し合いで現代社会をつくり上げて来たのだ」との確信。

ネイティブインディアン、エスキモー、アボリジニ、アフリカ原住民。
皆、必ず殺戮の歴史を伴って繁栄して来たのである。

昨今騒がれている子供への虐待、それは人間の三大要素。
すなわち「いじめ」「差別」「戦争」の支流にすぎない。
いじめの無い社会? あるか、そんなもん! 目指す方向が違う。
事が起きたらどうするのか、何故いつまで経っても大人達は考えない?

それは深層心理でどこか、それが必要だとの意識が根底にあるから。

今でも鉄道の陸橋の手すりについたスニーカーの足型を見た記憶は消えないのである
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