少しづつ

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HANABI

2013年04月28日 07時44分55秒 | MOVIR
北野武監督作品

岸本加世子と夫婦役の一種逃亡劇、テンポが良く淡々と進んで行く
パンフレットは買わなかったが当時発売されていた ユリイカ とかいう本に
この映画について語った部分がある

「あの映画で唯一思った通りに行かなかったのは川崎駅で犯人が組み伏せられながら
パンチを打つ場面、本物のボクサーを起用したのはその為だが試合のようには撮れなかった」と語っている

古くからボクシングを見ている北野氏らしくない、あの床に腰をつけた状態でボクサーが試合のようにパンチを打てるはずがない
素人に近いフックをぶん回すファイターなら多少はそれらしく出来るかもしれないが
起用された薬師寺は現役時代ストレート主体のボクサー
さぞ薬師寺はやりづらかったことだろう

作品をより印象深くしたのはスタッフの女性のアドバイスが大きかったように思う

逃亡中の台詞が主人公の焦りを表す為に徐々にきつい口調になっていくのが最初の
撮影シーンだったのだがそのアドバイスによってアフレコで優しく語り掛けるような
ものに変更された

影の功労者はそのアドバイスをした女性スタッフかもしれない

個人的には車の中のシーンで「今度はやるって言っただろう」として欲しかった

監督本人が撮りたいもの=興行収入とはならない
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