今日は私が配達に行った。寒くもなく穏やかな冬日和だ。後ろの席に座っている紋次郎に声をかける。
「紋ちゃん、今日は天気もいいし、久しぶりにおじいちゃんの墓まりに行こうか」紋次郎は答えない。数日前から紋次郎は全身創痍だ。足を引きずっているし顔の周囲は傷だらけだ。多分猪や鹿と格闘しているらしい。昨日は鹿の足を持って帰ってきて、どこかに隠していた。道の駅の「ふらっと美山」で花とワンカップの酒を買った。父は酒とたばこが好きだった。
帰り道、実家の墓に行った。茅葺の里の東の高台に村の墓がある。水を汲んで墓前に行き墓石を清め水をかけ花を入れて酒を供えた。60歳の若さで亡くなっている。父と同い年の母は89歳で今も生きている。
もっとしたいことも、あっただろうにと思うと無念さがつのる。今植物状態で5年も生きている妹のことを報告し、そこから見舞ってほしいと言う。
墓の近くのモミジの一本が今紅葉して散り落ち葉になっていた。
今日の写真は萱を刈り束ねたもの
「紋ちゃん、今日は天気もいいし、久しぶりにおじいちゃんの墓まりに行こうか」紋次郎は答えない。数日前から紋次郎は全身創痍だ。足を引きずっているし顔の周囲は傷だらけだ。多分猪や鹿と格闘しているらしい。昨日は鹿の足を持って帰ってきて、どこかに隠していた。道の駅の「ふらっと美山」で花とワンカップの酒を買った。父は酒とたばこが好きだった。
帰り道、実家の墓に行った。茅葺の里の東の高台に村の墓がある。水を汲んで墓前に行き墓石を清め水をかけ花を入れて酒を供えた。60歳の若さで亡くなっている。父と同い年の母は89歳で今も生きている。
もっとしたいことも、あっただろうにと思うと無念さがつのる。今植物状態で5年も生きている妹のことを報告し、そこから見舞ってほしいと言う。
墓の近くのモミジの一本が今紅葉して散り落ち葉になっていた。
今日の写真は萱を刈り束ねたもの