美山たそがれメール

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たそがれ世代のおばちゃんのブログです。

知人を想う

2016年03月24日 | 日記
 配達の帰り、1月に亡くなった知人の家によってきた。奥さんは元気だった。遺影の彼は好きな釣りをしていた。私が知り合った時は30数年まえになる。京都から移住してきてかやぶき屋根の家でソバ屋と民宿を開業した。私が食べに行って話をして意気投合したのだ。彼は釣りをやり椎茸の栽培うぃして次には米つくりと畑までするようになっつた。その合間に文章を書き釣り雑誌に掲載したりしていた。文章は硬く理論的な文章ではあったが、読み応えもあった。私も趣味で文章を書き自費出版で本をだしているので、共通の話題にことかかなかった。1年に数回しか会わなかったがよき友でもあった。一昨年の年賀状にこう書いてあった。「民宿の開店おめでとう。あなたの話術とあなたの手つくり料理でお客さんはつくから、がんばってください」と。私はうれしかっつた。67歳で美山の山奥の過疎の限界集落で民宿をやることに多くの人たちは冷ややかに見ていた。私は彼の言葉を胸に刻んだ。おかげさまでメールとホームページだけで海外の人たちが訪れてくれている。

75歳で亡くなった知人の分まで、一緒けんめい生きなければと思った。知り合いが亡くなるとなんとなく寂しくなる。それだけ私も年をとったのかもしれない。

帰り道、車を止めて斜面を登りつつじの枝を手折ってきました。