サスケの日曜日

小さな発見を楽しみに!

泥だし

2011-08-03 21:51:38 | 東日本大震災

 先日、一か月ぶりのボランティアに参加して来ました。

 PC教室(コンサポート港南台)で教えていただいて最近twitterをよく活用し、様々な情報を得ます。ボランティア参加にも、twitterを通じて現地の方からもらえる情報がとても貴重です。  twitterから入る情報は本当に早く、他のマスメディアとの時差をしばしば感じます。この差は、早さだけではないようにも思います。
 
 東松島市は、twitterで仙石線・石巻~矢本間が開通したと聞いていました。踏切に差し掛かると、折よく2両編成の列車が通過。地元の人間ではないのにただただ嬉しい。思わず列車に向かって子供のように手を振る人も。人々が帰り、街は確実に活気を取り戻してきています。 
 45号線からいつものように石巻市内に入り渡波(わたのは)地区を通過。家屋の周囲の瓦礫はずいぶん片付けられていましたが、窓もなく、ガランとした家が並び、もちろん人影もありません。この地区の人たちが家に戻れる日は一体何時になるのだろうか。
 先月物資を運んだ牡鹿半島の侍浜を更に進み、今回は大原浜へ。ここも被害が甚大な所で、石巻の市街地に比べて復旧作業も遅れ、通れる道路が辛うじて確保されているのみ、家屋も手つかずの状態です。
 物資も十分に届かないので、嗜好品などは皆無。「炭酸飲料が欲しい!」に応えて仲間と必死に買い集めた飲料を届けました。大原浜には船は辛うじて数隻あるが、地盤沈下で岸壁が下がってしまい使うことができないとのこと。漁師をされている区長さんが話してくれました。
 今回も通行証を東松島市で発行(自治体により発行状況に差があり)してもらったので、作業はそちらで。
 ボランティアセンターは、一か月ぶりの参加なのにスタッフさんが覚えていてくれた。運動公園の中は芝生の上にテントが張られ、ワンちゃんを連れて来ている人も。顔見知りとのんびり立ち話をしたり、さながらキャンプ場だ。トイレも気付いた人が掃除をして何時も清潔。センターテント内には、備品の他に皮手袋、長靴、雨具などの貸出品や経口補水液用の粉末やコーヒーなどが常時整えられ、ボランティアへの心使いを感じる。
 さあ、昼食を食べたら作業開始。
 国道45号線山側の側溝泥出しです。この辺は水は上がらなかったようですが、低い側溝にはかなり泥が入り込んでいます。土袋と人数分のスコップ、そして変な工具二本をマイクロバスに積み出発。先ほどの変な工具(名前不明)は、側溝の蓋を持ち上げる物と判明。「これ、上手に使えるようになると側溝専門になるっちゃ」と利府市から参加の青年。若い女の子の無駄のない動きを観察させてもらい、いざ作業。それでも要領を得るまでにしばし時間がかかる。解った頃には疲れて足腰が・・・。曇り空で気温はそれほど高くないが、30分に1回の休憩。配られた塩飴を頬張る。8人、いえ私を除く7人の機動力で、午後の作業は予定より早く終了。折角なので残った時間を使い市内を歩く。5月、6月の時と比べ街中は泥の汚れも無くなり、お店を開き始めたところも増えて。先月伺ったお寿司屋さんは、入口に資材が積まれ工事中の様だ。ご主人の握ったお寿司が食べたい。翌日は、雲ひとつない青空の下、7人のグループで庭の泥だし。3月11日、1メートル近く津波が押し寄せ、つい先日室内の泥だしが終わり、床の張替をしたばかりとのこと。もうこれ以上お願いできないからと、100坪からの広い庭をご夫婦でやろうとしていました。4か月が経過し、ヘドロはすっかり乾燥し、5~10センチほどの固層が庭一面を覆い、7人のボランティアが入っても、結局一日掛けても庭の半分ほどで時間がきてしまいました。リーダーが「継続しますから安心してください」と告げ作業を終わりました。台風が来る前に片付けが終わりますように。